丸め込まれて、流されて-2
罪悪感からリサの不安を打ち消そうとするように強く言葉を発するリト。しかしそれが限界で、リサの裸体の刺激に耐えられずに目を逸らしてしまう。
(えっ……ちょっちょ……まっ……何これ……)
リトがこちらを見ていないことに感謝しながら、リサは自分の頬に手を当てる。リトのウブな反応に興奮してのそれとは違う頬の紅潮に、勝手にニヤニヤと緩んでしまう自分の顔に、何よりも妙に高鳴る胸の鼓動に戸惑ってしまう。
予想どころか確信していた。リトなら魅力がないか聞かれたら否定してくると。否定させてそのまま流してしまおうと思ってああ言ったのだから。
しかし、あそこまで強くストレートに言われるのは予想外で、完全な不意打ちがリサのどこかに響いてしまった。
(ヤバッ……なんかすごい恥ずかしいのにうれしい……何これ……)
恋、ではさすがにない。そこまでちょろくはない。だが、チャラいナンパ男たちの下心丸出しの褒め言葉とは違う、本心から言ってくれるリトの言葉に、「悪くないかな」から「かなりいいかも」くらいに感情が変化したことは認めざるを得ない。
リトを責めたいのとは違う欲求にリサの秘裂の疼きが競り上がり、子宮まで甘く痺れるような感覚に襲われる。
──リトが欲しい──
顔がにやけてしまうのを必死に堪えながら、リサはリトの手を取る。
「あははっ♪ なんかそんなにストレートに言われると照れちゃうなぁ。結城はアタシを魅力的だって思ってくれるんだ?」
「そりゃ……だってほんとのことだし……ひぇっ!?」
不意に手に触れた柔らかい感触に顔を正面に戻すと、リトの両手がリサの胸に当てられていた。リトの手に自分の手を重ね、柔らかい胸に押し付けながら自分でするように動かしている。
「んっ……だったらさ……して? 春菜のためにも……ララちぃのためにもさ。ちゃんとできるように練習……ね?」
手のひら全体に感じる柔らかい感触と、一点に感じる小さな硬い感触──そのあまりの衝撃に混乱して固まるリト。手を離さないと、そう考える余裕もなくリサにされるがまま、リサの胸を揉みしだいてしまう。
「ふっ……んぅっ……結城の手……あったかくて気持ちいいよ。結城はどう? んっ……アタシのおっぱい……あっ……」
「あ、あ、ひっ、その、そのっ、あわわ、やや、柔らかいと……その……おもっ、思う……」
やめさせなきゃ、ともう少し冷静なら考えて手を離していただろうが混乱した頭はまともに働かず、されるがままに胸を揉んでしまう。ララと較べればボリュームはないが、それでも十分に柔らかく触り心地のいい膨らみ。その感触に混乱して熱に浮かされたように意識がはっきりしないまま、興奮が頭をもたげズボンの中で肉棒が固く膨れ上がる。
リトに胸を揉まれすっかり出来上がってしまったリサもまた、熱に浮かされたようにトロンとした目でリトを見つめ、微かにあえぎ声を漏らす。
「んっ……あっ……んんっ……いいよ、結城……このままして? ね?」
妙に艶っぽい、他の女の子たちでは見たことのない姿に、思わず唾を飲み込んでしまう。正常な頭なら断れたかも知れない。しかし初めての状況と興奮、それに切なげなリサのおねだりにリトももはや抗うことはできなかった。
「そ、その……さ、触るだけだよな!? それだけだったら……その……」
口ごもるリトにニンマリと、いつもの調子のようでどこか違う「オンナ」の笑みを見せると、声を潜めて囁きかける。
「触るだけ……アタシのカラダでいっぱい練習して……気持ちよくして?」