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長い夜は湯煙と共に
【SM 官能小説】

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時には場当たり的に-5

がっくりと肩を落としかけたとき、僕はあることに気付いた。

(そうだ。実梨亜さんは乳首を摘ままれると何でも正直に話してくれる。最後の賭けで、見逃してもらえる方法がないか聞いてみよう!)

これで駄目なら、もう諦めるしかないラストチャンスだと僕は考えた。もう一度実梨亜さんの両乳首を、左右の手で摘まんで尋ねた。

「聞きたいことがあります。いいですか?」
「あああ……はいぃ……何なりと……」
「今朝のことで、僕が家族に迷惑をかけずに済む方法はありますか?」
「あ……ああ……方法はあります……で、でも……言えません」
「え……? 言えないって……」

困った。他の何を隠されてもいいが、ここだけは話してもらわないと困る。やむなく僕は実梨亜さんの左の乳首に口を付け、強めに吸った。

チュウウウウウウ……

「あはあああああぁあぁあ!!」
「どうか言ってください! お願いします!」
「い、いい、言えない……けけ今朝のことを穏便に済ませる唯一無二の方法が、私をレ、レレ、レイプすることだなんて……」
「レ、レイプ!?」

一瞬僕は驚いたが、そう言えば、と思い出した。確かに実梨亜さんは、お触りなら訴えるが、レイプまでされたら泣き寝入りして誰にも言わないと言っていた。つまり、この場でこれから実梨亜さんをレイプしたら、今朝のことも黙っててもらえるということなのだろうか。乳首を引っ張りながら聞く。

「……僕があなたをレイプしたら、今朝のことを他の人に言わないってことですか?」
「あはあああんんっ! その通りです……中出しまでされる完全なレイプなら、貴男にされたこと全部について、沈黙を守ります……」
「うーん……」

実梨亜さんがこの状態で言うのだから、間違いはないのだろう。
しかし、僕はすんなりレイプする気にはなれなかった。散々おっぱいを弄っておいて何だが、やっぱりレイプは重大さが違うだろう。そこまで行くと、後戻りできない気がする。刑法上も重罪だし、実梨亜さんの心にも、おっぱいを弄られる以上の傷を残すのではないか。
僕は藁にもすがる思いで、実梨亜さんの乳首を指で弾きながら聞いた。

「あの……虫のいい話とは思いますけど、レイプ以外で黙っていてもらえる方法はないでしょうか? いや違う、訴えるのはいいんです。僕が捕まるのは構いません。ただ、慰謝料で家族を巻き込むのは勘弁してください。僕が釈放されて働き始めてから、分割払いで慰謝料を払うのは駄目ですか?」
「あひゃあぁあぁ! 無理です……私、他人がどうなろうと少しも気にしない、冷酷なクズ女なんです……」
「え? そんな!」

思いがけない告白に、僕は気が動転した。実梨亜さんはさらに続ける。

「男の人を頭から馬鹿にしていて、騙してお金を巻き上げる、下僕兼財布ぐらいにしか思っていないんです……もし今、貴男にレイプされなかったら、ますます男なんてちょろいって甘く見ると思います……」
「そ、そこまで……」
「これから、面白半分に、痴漢冤罪で何人もの男の人の人生を破滅させてやろうって思っているんです……お金持ちだったら搾るだけ搾り取って、自殺に追い込もうと思っています……」
「それは、いくら何でも……」
「でも……今、貴男にレイプされたら、懲りて大人しくなると思います……」
「ぐくっ……」

いつの間にか、僕や僕の家族だけの問題では済まなくなっていた。どうやら、今ここで実梨亜さんをレイプするかどうかに、何人もの男性の人生がかかっているらしい。

「……私は、人を人とも思わない馬鹿女なんです……ぐちゃぐちゃにレイプされても、自業自得だって諦めるしかないんです……」

それっきり、実梨亜さんは目と口を閉じた。じっと、僕の決心を待っているようだった。

「…………」

やるしかないのか。実梨亜さんを強姦の被害者にして苦しめるとしても、多くの男性の人生を救うべきなのか。
そしてその方が、実梨亜さん本人としても、実は幸せなのか。

「…………」

さらに数秒の躊躇の末、僕は、やらない後悔よりもやる後悔を選んだ。

「決めました。僕、あなたをレイプします」


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