揺れる保健室-8
ーーゴクリ。
自分の生唾を飲み込む音が、脳内に響き渡る。
そこに映るのは、想像をはるかに上回る友美の姿だったのだ。
「ほら、ココ……」
言葉通りに視線を彼女の脚の間に向けると、ほんのり生えた恥毛の中に水色の何かがあった。
それは、卵型をした何か。
しかし、それはエロDVDを観たことのある飛坂もよく知っているものだった。
「そ、相馬……」
「飛坂……、あたし、これをつけて朝のSHRの間我慢してたの……」
友美は、何か取り憑かれたように恍惚の表情を浮かべながら、自分の股間に貼り付いていたテープを剥がす。
そうして手に取った水色のローターは、友美の愛液に塗れて濡れて光っていた。
それを自分のブレザーのポケットにしまった友美は、さらに人差し指と中指を使って濡れそぼる秘裂を広げた。
その周辺の色濃い秘肉の中で口をパクパクするようにヒクついている窪み。
そこに自分の指を埋め込んだ友美は、眉をひそめた。
「飛坂……、あたし、頭の中はいつもエッチなことばっかり考えてて、いつもこんなことしてるの」
「う……」
「見て、ここ……。さっきイッたせいでこんなにトロトロ」
クチュクチュと音が響き、友美は切ない吐息を漏らしながら指を動かし始めた。
これが本当にあの相馬友美の姿なのかーー。
飛坂が好意を寄せていた、あの真面目で素っ気なくてクールな女の子。
今目の前にしてる妖艶な友美の姿に、飛坂の首には玉の汗が滲み出していた。
「でも、自分の指なんかじゃ足りないの……」
「相馬……」
「だから、飛坂……お願い。あたしをメチャクチャにして……!!」
友美がそう口に出した瞬間、飛坂は友美の身体をベッドに押し倒していた。
「んんっ……」
貪るような激しいキス。
経験がない飛坂であったが、オスの本能が突き動かしたのだろうか、友美の両手首を押さえつけながら求めるキスに、友美は密かに胸を高鳴らせていた。
(ちくしょう、ちくしょう……!!)
友美の口の中を犯しながら、欲望に屈してしまった自分にほぞを噛む。
自分の下着を見せて性行為を誘う姿に身体が勝手に反応してしまう。
付き合うとかそういう経験すらなかった飛坂にとって、キスとか性行為はこんなイヤラシイものではないと思っていた。
愛があるから身体を重ねる。
友美に好意を寄せていた飛坂は、少なからず友美をオカズに自慰行為に耽ったこともあるが、想像上の友美は恥ずかしがり屋で奥手な女の子だった。
そんなイメージを根底から覆そうとする友美の誘惑。
屈してしまう自分がたまらなく惨めだった。