Girl Meets Devil 〜そのX〜-6
「ホームランだよ!やったね茜!」
「うん!」
「恭夜君、かっこよかったよね!」
「うん!」
「そんな恭夜君が大好きなんだよね?」
「うん!……ってちょっと待て!」
「やっぱり、恭夜君LOVEなんじゃない♪」
くっ…まんまと明希の誘導尋問に嵌まってしまった。
でも、これで4対3。何とかなるかも!
しかし、現実はそう甘くはなくその後の4、5番が先輩の変化球の前に呆気なく三振…
ゲームセット。結果は総合2位…まあ終わったことを嘆いても仕方ない。でも、食べたかったな焼肉……
その後の帰り道…
「すまん…負けてしまった…」
「仕方ないよ…まさか先輩が出てくるなんて予想外だったけど、恭夜は活躍したじゃない。」
「だが…しかし……」
ちょっと落ち込んでるのかな?結構、負けず嫌いだし…
「そ、それに…今日は…か、かっこよかった…ょ……」
一瞬、キョトンとした顔するがすぐにいつもの偉そうな表情に戻った。
「くっくっくっ…惚れ直したか?」
「な、何言ってんの!そ、そうだ…今日のご飯は焼肉にしよう!」
「話を反らすな。まあそれも悪くないがな。」
夕暮れの帰り道、改めて思った。
恭夜…お疲れ様。
かっこよかったよ……
続く…