優しいジゴロ-7
7.
一通りの前戯が済んで、譲二は正上位で重なってきた。
久しぶりの営みに礼子はいささか不安を感じていた。
夫は調理人として腕はよかったが、セックスのほうは今一不器用なようだった。官能小説で読むようなオルガスムスを迎えることは少なかったし、自分の愛液の出方も、小説で読むような溢れる状態とはいえない。
ソレは、スムースに入ってきた。
処女で初夜を迎えた夜、痛いばかりで何の快感も無かった。
好きで一緒になったわけでもない男に、痛い思いをさせられた。結婚したんだから、しょうがない。
そんな思いが、ずっと後を引いていた。
全然違う???
なんて気持ちがいいの!!!
固さも太さも長さも、それは丁度いい具合に膣を愛撫する。
嵌った男根の根元で、クリトリスをくじられるのもいい感じ。
高校時代に知ったオナニーは、時々憂さ晴らしにやっていた。
膣の中とクリトリスを同時に愛撫されて、思わぬ疼きが広がっていく。
「いいわ、いいわあ」
さすがにプロ、負けたあ。
疼きが股間に広がり、臍の下まで上ってくる。
ふん〜ふん〜ふん〜ふん〜
ペニスの動きに合わせて、迎え腰でクリトリスを擦りつけ、括約筋を締める。
「いいよ、いいよ、その調子だ」
譲二が、尻を抱えて、耳元に囁く。
「いくっ〜うっ」
「ああ〜いいいぃぃっ」
子宮がくじられて、礼子は絶頂した。