犯される処女-4
「ダメよ。力を抜いて」
「う、うん…」
潤が真希の様子を伺いながら、さらに腰を前に押すと、入り口で引っ掛かるように留まってた亀頭の先が、穢れのなかった淫口にググッとめり込んだ。
その瞬間、真希の女体に激痛が駆け巡った。
「ヒィ―――ッ!痛い!痛い!痛い!」
体を割くような痛みだった。真希の脳裏に再びその言葉がリピートした。この痛みこそ【マンコの叫び】だった。真希はその痛みを与える最低男を改めて恨んだ。
真希の女体が、その痛みで強張った。その痛みを与えるモノから、さらには卑劣な最低男から逃れるために、真希は女体を上へとずらし始めた。
真希の反応に驚いた潤は、腰を引いて淫口を侵す肉棒を抜こうとした。すると、その動きを予期していた真奈美が潤の動きを制した。
「抜いちゃダメ!」
潤は耳許に響くその声に驚き、抜こうとした腰の動きを辛うじて止めた。
潤が今まで相手をしていたのは、曲がりなりにも経験豊富な女達だ。真奈美を例にとっても、口では拒否しても、潤の肉棒の責めに女体が対応できる土壌があった。
そんな女達と経験を重ねたといっても、潤はまだ14歳、そして心優しい少年だった。真希の痛がる様子に、潤の少年の部分と優しい心が働き、行為を中断する可能性予想していた真奈美は、オナニーしながらも身構えていた。
真希の初めての相手が、自分が童貞を貰った潤だと思うと、初めは複雑な心境だった。しかし、今では自分の全く知らない相手とするよりも、心根の優しい潤と経験して貰いたかった。
「少し我慢すれば大丈夫よ、お母さんもそうだったからわかるの」
潤の動きを制した真奈美は、自分の手をギュッと握ぎる真希が落ち着くように、優しく声をかけながら子供の頃のように優しく頭を撫でた。
子供の頃、真奈美にそうやって慰められると、真希の恐怖や痛みが、不思議と小さくなったものだった。
まだ14歳の真希にとって、それはホンの数年前の感覚。その真奈美の声と手から伝わる優しさで癒されていた感覚を真希は懐かしく思い出していた。真希の心の中から、恐怖や痛みと共に恨む心も拭い去っていった。
真希の上へ逃げる動きが止まった。
「いい子ね。もう少しの我慢よ」
真奈美はそう言いながら、潤に目配せをした。
真奈美の優しげな声は、潤の焦る心も癒していた。同時に真奈美をセックスで翻弄し、または落ち込む真奈美を慰めていたと自負し、慢心していたことを反省させていた。
【母】の声を聞きながら、潤はその行為を再開し、【母】の声を聞きながら、真希はそれを受け入れた。
「くっ…、ううっ…うううっ…」
体を引き裂くような痛みは変わらない。しかし、その心は穏やかだった。
「全部入ったよ」