卑劣で最低な男-7
少し幼さを残しているが、育つところは充分育っていた。股間を被う陰毛は、薄毛の真奈美に似て、卑猥な割れ目を透かして見せていた。
「真希!」
潤の下で目を見開く真奈美を助けようとして、真希は潤の肩を掴んで引っ張った。
「お母さんから離れなさいよ」
潤は真希の引っ張る力に任せて身を捩り、真奈美の中に淹れていたモノを抜くと、そのままクルリと回って、その先を真希の全裸の女体に向けた。
真希の視線はソコに注がれた。真奈美の愛液でぬるみを帯ながら、自分の割れ目に向いているモノに。真希は初めて生で見るそれに圧倒されて生唾を飲み込んだ。
「解放したぞ。お前が代わるんだな」
潤の問い掛けに、真希はコクリと頷いた。
「ダメよ」
やはりそれには我慢できなかった真奈美は、真希と潤の間に割って入った。
「いいのよ」
真希が真奈美の肩に手を置いて、自分の方に振り向かせた。
「こんな卑劣なやつとやっても、犬に噛まれたと思えば全然気にならないよ。1回我慢して手が切れるならその方がいいよ」
潤は今の言葉に胸が痛んだが、この芝居を途中でやめるわけにはいかなかった。このまま、ヒール役を続けることにした。
「真希がいいってんだから邪魔をするなよ」
潤は真奈美を振り向かせると、そのまま両肩を掴んで、くるりと回って真希に背中を向けた。
「邪魔するなら、今撮った真希の裸の画像を学校にばら撒くぞ」
潤はドスの効いた声でそう脅しをかけると、背中の真希にバレないように「頼むよ」と情けない顔をしながら口パクで頼んだ。
「い、いつの間に撮ったの」
驚いた真希が、胸と股間を手で隠した。
「真希が2階にあがった時にカメラモードにして横に置いて、2階から降りる足音を聞いて直ぐにスマホを手にしてたんだよ。サイレントモードにしてるからシャッター音で気付かれる心配はない」
潤は振り向き様に、再びスマートフォンを手にすると、真希に向かってシャッターボタンを押した。
「なんて卑劣で最低なのよ!」
真希は罵声を浴びせた。
「女をおとなしくさせるにはこれが一番」
潤は肩を竦めて悪びれながら、シャッターを連写した。
「真希、心配しないで。お母さんが消すように頼んであげるから、あなたは2階に行ってなさい」
「いいの!あたしはあたしのやり方でこの卑劣な男と手を切るんだから、お母さんこそ2階に上がっててよ」
母と娘は相手のことを思ってお互いに庇いあった。