ぶち切れた娘-6
『いつも躊躇する真奈美さんの方から誘うとは珍しいですね。学校でオナニーしたばかりなのに、やりたくなったんですか』
「と、とにかく、今から来られますか?」
会話を終わらすために、性急に答えを求めた。
『いいですけど…』
「ありがとうございます」
『じゃあ、いつもみたいにエッチな言葉で誘ってください。でないと行きませんよ』
真希の前だ。真奈美は一瞬躊躇したが、今さらそれを拒否はできなかった。
「じゅ、潤くんのオチンチンで、あ、たしの…お、おまんこを犯してください」
真希の視線が痛かった。
『ははは、わかりました。待っててください』
真奈美は慌てて通話終了のアイコンに触れると、今の会話を思い返した。スレスレで強要されて犯された女を演じられたと思って安堵した。
しかし、それはその場凌ぎでしかないことはわかっていたが、とにかく問題を先送りにすることができた。それは今まで真奈美がしていたことと全く同じことだった。
「お、お前、中学生の娘の前で、よくそんな卑猥なことが言えたよな」
そういって真奈美を睨んだ真希だったが、心の中では動揺していた。今の目上に対する丁寧な電話の対応を聞く限り、真希の知るいつもの潤だった。しかし、その中味は、真奈美が告白した内容を裏付けているようにも聞こえた。
(まあいい、来たらわかるし…)
真希は結論を急がずに待つことにした。しかし、真希は潤が来るまでに、場が持たないと思った。そう思った矢先、真奈美の赤くなった胸が目に止まった。真希の中に、さっきのゾクゾクした感覚が蘇り、この貴重な時間を楽しむことにした。
(ホント、こいつは人の言い成りだな。どこまで言い成りになるか試してみるか)
「おい」
自分の声に、ビクッと反応した真奈美の様子に、真希は心の中でニヤリと微笑むと、怯える真奈美を促せて居間に移動することにした。穢れていたスマートフォンは移動前に、除菌石鹸で洗わすことを忘れなかった。
先導した真希が居間に入って振り向くと、後ろに付いてきた真奈美が下着を穿き、傷む胸を庇うように部屋着の上下のトレーナーを抱えて女体の前を隠していた。真希はそれを見てカッとした。
「誰が隠していいって許可したんだよ」
真希はその上下のトレーナーを剥ぎ取った。
「パンツも脱いで、そこに正座しろ」
真奈美は指示通りに再び全裸になると、床の上に正座した。真希は自分の命令に母親が従うのを見て、気分が高揚してくるのを自覚した。
「お前、まだ汚い画像があるだろ。お前のコレクションを見せてみろ」
潤に送ったメールの内容でそれがあるのは明らかだった。真希は責める素材がそこに大量にありそうだと睨んでいた。