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エロスの神に選ばれし少女〜桔梗
【ロリ 官能小説】

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クラスメート・恵理と(SM)-1

 桔梗十二歳、小学六年生の時のことだ。
 恵理と言うクラスで目立つ存在だった女子がいた。
 目鼻立ちがはっきりしたハーフっぽい顔立ち、身長があって既に胸も尻もだいぶ膨らんで来ている早熟な娘だった。
 本人もその事を良く知っており、『うっかり』落とした夏の海辺でのビキニの水着写真が男子の間で回し見されていて『おー、すげぇ』などとはやし立てられていた。
 本人は『止めてよ、返してよ』などと言って男子を追い回していたが、それがポーズに過ぎない事は見え見えだった。
 恵理の所業を快く思わない女子達はよく桔梗に恵理の話をして来た、桔梗は身体的には未熟だがどことなく大人びたムードがあり、性的に早熟なオーラを発していたからだ。
「恵理ったら、あんな写真を落としたりして……あれ、わざとよね……」
「かもね……でも良いじゃない、誰も迷惑はしてないんだし、男子は大喜びしてるし」
「でもねぇ……なんか嫌な感じ……」

 恵理はなにかと桔梗を目の敵にしている、自分の方がずっと大人っぽい体をしているはずなのに、つるぺたで幼児体型が抜けない桔梗の方が何故だか大人っぽく見える、それが面白くないのだ。
 体操の時間前、着替える時なども桔梗の下着姿を見て『ふふ』などとせせら笑ってみせたりする。
 しかし、そんな事をされても桔梗は動じる風もない、桔梗にしてみれば水着写真程度で露出したつもりでいる恵理など相手にもならない、発育にしても自分の幼児体型が売り物になるくらいの事は百も承知しているから羨ましくもない、むしろなるべく長く今の体型でいたいほどなのだ。
 そんなわけで桔梗が恵理の挑発に乗るようなことはない、桔梗がさらりと受け流すのでクラスの女子たちは逆に恵理をせせら笑う、それが恵理にとってはまた癪の種なのだ。

 小学校卒業も間近に迫った頃、とうとう恵理の癇癪が爆発した。
「なによ、余裕の振りして、あんたなんかまるっきり幼児体型じゃない」
 桔梗からなにかを仕掛けたわけではない、体育の授業で着替える際、『胸、隠す必要ないんじゃない?』と絡んできた恵理に『それもそうかもね』とさらりと返しただけだったのだが……。
「なに? あれ、自分で桔梗に絡んで自分で癇癪起してる……」
「自爆ってやつね」
「大体、水着写真だってわざと落としたんでしょう?」
「そうそう、自作自演だったわよね、みえみえだったけどね」
「おっぱい大きければいいってもんじゃないわよねぇ」
「そうそう、乳牛じゃないんだから……」
 桔梗が相手にしないのでそれまではせせら笑うくらいで済ましていた女子たちだったが、恵理の癇癪をきっかけに堰を切ったように恵理を馬鹿にする言葉を投げつける。
 恵理は真っ赤になって俯き、押し黙ってしまった。
 その事があって以来、恵理は桔梗に絡むのを止めた、クラスでつまはじきにされて恵理はすっかり落ち込んでしまい、生気もしぼんでしまった。
 確かに恵理の自爆だが、桔梗は自分が絡んでいることで恵理がこうまでしぼむのが可哀想に思えた……と言って慰められたくはないだろうし、どうしたものか……。

「ちょっと家に寄って行かない? お父さん今日はいないから」
 目の敵にしていた桔梗に声をかけられ、恵理は目を丸くする。
「え?」
「ちょっと見せたいものがあるの」
「何?」
「内緒」
 恵理はいぶかったものの、桔梗を見ると真面目な顔つきをしている、なにか仕返しのようなことではなさそうだ……それに体育の着替えの一件以来向うから話しかけてきてくれたのは桔梗が初めてだ。
「……いいわ……」

 アパートの中は殺風景でちょっとすさんだ雰囲気がある、いくら桔梗が片付けて掃除をしても父の発する負のオーラが沁み込んでいるかのようだ、ぬいぐるみなどの女の子らしいグッズも皆無、アパートで父に調教されるようになってかけ替えられた分厚いカーテンが日差しを遮っていて薄暗い。
 桔梗に言われるまま上がりこんだ恵理には少し居心地が悪そうだ。
「なに? 見せたいものって」
「ビデオ」
「なんの?」
「私のよ……でもこれを見た事は誰にも内緒にしてくれない? みんなには知られたくないの」
「あたしにだけ見せてくれるって言うの?……」
「そう……恵理にだけ……約束してくれる?」
「いいけど……何が写ってるの?」
「見ればわかるわ」

 桔梗は一番新しいビデオをデッキにセットした。


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