誘い-5
「いい女じゃないの。これは武ちゃんだけじゃなくても、そそられるよ。
オッパイもマンコも良いじゃないの。バッチリじゃない。
ちょうど良かった。いい女を捜していたところよ」
外に出ていた武史を家の中に招いて、監督は嬉しそうに声を上げた。
そして、その後で、恐ろしい言葉が監督の口から出てきたのだ。
「武ちゃん。この奥さん、ちょっと借りることにしたよ。奥さんも了解済みなんだから……。
いいよね?……武ちゃんは、もう一回やっちゃってるんだろ。
明日の朝にはちゃんとお返しするからさ。それから、ここで続きをやれば良いじゃない」
(良いも悪いも、美紀子は俺の女じゃ無いのに、なんということなんだ。……とんでもないことになってきた)
武史は慌てた。
「監督っ!
それは無茶ってもんで……」
「何を今さら!奥さんは了解してサインしてるんだ。
それに、武ちゃんは、もう犯罪を犯してるんだよ。人の家に上がって、レイプして……そんなでかい口は訊けないじゃないの?」
「だって……」
「さぁ、テットちゃん。剛ちゃんとボブに連絡して!……今すぐ、温泉のスタジオに来るようにって」
カメラ係のテットに命じた。
(温泉のスタジオって……あそこか?……それに剛とボブって、あいつらの凶器のようなチンポを挿れられたら……)
大変なことになってきたと思った。今までも、この二人の巨根で、たった一晩のうちにガバガバにされたり、あまりの大きさと硬さで蜜壺が裂けてしまい、病院通いになった人妻を何人も知っている。
ケイコの強引に支度させられた美紀子が言葉も笑顔もなく立ち竦んでいた。
「ねぇ、ケイコ!ストーリーを作って!大急ぎ。
男は、剛ちゃんとボブに、宿の鉄ちゃんの三人でいこう」
「鉄ちゃんは、いきなりでも大丈夫?」
ケイコが叫んだ。
「ああっ、大丈夫。鉄ちゃんは女に目が無いもの。それに、鉄ちゃんも二人に負けないデカチンだから……」
(ええっ?……鉄ちゃんも加わるの?……そりゃダメだ。美紀子は二度とつかえなくなっちゃう……)
武史は案じた。
鉄ちゃんは、名の通り、太く、硬く、長いという三拍子揃ったチンポの持ち主で、しかも超遅漏だった。そのため、長時間の挿入がほとんどだった。繰り返し襲ってくるアクメに耐えられなくなって、もう嫌だ、止めてと叫びながら、泡噴いて失神する人妻がほとんどだった。
「こんないい女だなんて思っていないから、みんな驚くよ、きっと。
それと、幹ちゃん。犬のジュンちゃんも明日まで借りてくね」
美紀子は、言葉もなく、ただただ従うままだった。
「あのぉ、監督ぅ。
僕も一緒に行っていいですか?
一応、奥さんの関係者ということで……」
武史は、自分でも何を言い出しているのかわからなかったが、この際、一緒に行った方が良いと思った。
「ああっ、気になるんだね。……人の奥さんだというのに……。
まぁ、いいか。……でも、見てるだけだぞ」
最後はきつい眼で睨みながら言った。
「それに、幹ちゃんは犬係ということで、一緒についてきてちょうだい」
武史は幹哉に連絡したことを後悔した。それとともに、とんでもない話への展開になってきたと思った。
武史は自分ではどうしようもない状況になってきていることにただ従うしかない、そして俺が美紀子を守るんだと覚悟を決めた。
機材を積んだ大型のワゴン車にみんなが乗り込むと、照明係のケンジの運転で温泉のスタジオ目指して出発した。