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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第2話『性的ビフォー・アフター』-1

 9月○日。

 みんな息をひそめるように暮らしている。 表向きは自由な外出が保証されているけれど、誰も進んで家からは出ない。 理由は簡単で、街中にはびこる『騎兵』があたし達を監視しているからだ。 例えば街で誰かが『右側通行』を破ったり、横断歩道を黄色信号で渡るとする。 そしたらすぐに、どこからともなく『騎兵』が現れて、ハミを咥えたまま軍馬に噛みつかせたり、軍馬に後ろ足で蹴り上げさせたり、或は手にした鞭で、打擲ないし拘束してくる。 そのあと逮捕、連行されて『2ch』のお世話になるのがお決まりだ。 どんな些細なミスも見逃してくれない『騎兵』たちのせいで、外出中は虫一匹踏めないくらいに緊張する。 『騎兵』が気持ち悪いのは、上に乗っている女性兵士より、寧ろ下で鞍を置かれた『軍馬』だ。 『軍馬』はピタリと水平になるまで腿をあげ、常に背筋をピンと伸ばして行動する。 不自然な動きのくせに、やたら機敏ではしっこい。 大人の女性兵士を背負っているとは思えないくらいだ。 騎兵から逃げようとしても、絶対に軍馬に追いつかれる。 どういう風に鍛えたらあんな動きが出来るようになるのか、あたしにはサッパリ理解できない。

 学校の授業は大幅に変わった。 大嫌いだった『数学』がなくなり、代わりに『道徳』が追加された。 あんなに苦手で意味不明だった数学でも、いざ無くなってみると懐かしい。 というか、『道徳』するくらいなら断然『数学』の方がマシなわけで……『2ch』なんて、大、大、大、大――大キライ。 今日見せられた番組は『性的ビフォー・アフター』。 『過去に整形をした人』が『自分の過去を懺悔し』て、整形によって得た変化と等価な肉体改造をされてどう変わるのか、ナレーションのみで構成したものだ。 この番組を1度でも見れば、整形しようだなんて、絶対思わなくなること請け合いだ。 人間がこんな簡単に弄られるなんて……『ニホン』式の医療はヤバい。 すごく頭が悪くて、だけど技術自体はとんでもないレベルに達していて……率直に言って『キチガイに刃物』とはこのことだ。 『法律遡及不可の原則』――『新しい法律が制定された時、その法律が対象にするのは法律が成立した後の出来事のみであり、法律制定前の出来事は対象にならない』という法理原則――とは無縁な番組。 当然だけど、吐気がするほど大キライだ。

 正午に放送された新しい法律は、『配給チップ内包法』。 あたし達に配られた『配給カード』を回収し、今後は生体チップに置き換えて、身体に埋め込むことになる。 具体的な処置は『騎兵』が随時行うか、『保健所』で自発的にするらしい つまり、街の中で突然『騎兵』に呼び止められ、その場で身体に埋め込まれることもあれば、自分から生体チップを埋め込んでもらいにいくわけだ。 今までは、法律通りにしていれば何もしなかった『騎兵』が、これからは向こうから襲ってくるかもなんて……考えただけで吐気がする。 そうなるくらいなら、こっちから赴いた方が遥かにマシだけど、それでも『保健所』って……本来は野良犬や野良猫を処理する場所だ。 あたし達、これからどなるんだろう? 見当がつかないせいで、一日一日が不安しかない。





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