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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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亜美のショー-1

「幸恵さん、こんばんは」
 ショー当日、亜美が門村に付き添われてやって来た、先日会った時のオドオドした感じは消えている、あの日里子が施した化粧よりは大分大人しめなものの、目じりと頬にうっすらピンクを配し、明るい赤の口紅をつけた亜美は洋服を着ていても和風に見える。
「綺麗よ、亜美ちゃん、その髪型よく似合ってる、気に入った?」
「ええ、私、田舎の農家で育ったから、和風ってあんまり身近すぎて格好悪い物だって思い込んでたんですね、自分に染み付いてる和風の部分って嫌いだったんです、でもこの前はっきりわかりました、私は和風そのもの、流行を追っても仕方がないって」
「ええ、反対に東京にずっと住んでると農家とかって新鮮に感じるものなの、日本の原風景ですもの、日本人ならどこかほっとするし、外人が見たらエキゾチックで惹かれるだろうと思うわ」
「そうだといいんですけど」
「絶対そうよ、衣装を用意してあるの、着付けを手伝うわ」
「着付け?襦袢なんじゃ……」
「最初はきちんと和服で出るの」
「わあ、どんな着物なんですか?」
「貸衣装だけど、社長、結構奮発したのよ、綺麗な着物が床にぱあっと広がるシーンを見たいんですって、簡単な帯の結び方しか出来なくて悪いんだけど」
「そんなこと……これですか?綺麗……」
「気に入ってもらえて嬉しいわ、すぐ脱がされちゃうのが残念だけど」
「それは仕方ありません……あれ?襦袢が三枚ありますけど……」
「里子さんと私の分」
「幸恵さんも?」
「ええ、ちょい役を仰せつかってるの、亜美ちゃんとちょっと絡ませてもらうね」
「絡むって……」
「軽いレズシーン、いい?」
「ええ、なんなりと」
「さ、あんまり時間がないわ、着付けしましょう……」


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