愛を満たす初夜-2
「んもぅー雨が降る何て聞いてないよー。」
「昼にちょっと降ってたっぽいけどねぇー。」
お陰でずぶ濡れ、風馬君はあの時すぐ玄関に入ってたので大した事ないけど私は彼に言われて走って1分は経ったのでびちょびちょ。
「折角昨日巴ちゃんから勧められたトリートメントかけたのにー。」
「とんだ災難だね、良かったらお風呂に入ったら?」
「でも、ご迷惑じゃ。」
「大丈夫、今日お母さん高校の同窓会で居ないんだ。」
「そうなんだ、どーりで静かな訳ね。」
「ゆっくり浸かりたいっしょ?遅くなるかもしれないから家に電話してさ。」
「うん!じゃーお風呂と電話お借りします。」
自分のケータイを使っても良かったのだがお言葉に甘え、お風呂も既にいつでも入れるようで、どうやら今朝おばさんが出掛けるので予めお湯を入れておいたそうで。
「風馬君も入ったら?」
「僕は良いよ、そんなに濡れてないし。」
「でもー。」
不潔、とまではいかないが私達と比べそんなに清潔意識はないのかも、今朝もそれを知り
態々…。
「タオルとか好きに使って良いから、僕部屋で待ってるね。」
それにしてもこんな暗くシーンとした夜に彼と二人っきり。