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夫に言えない秘密の介助
【若奥さん 官能小説】

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きっかけ-2

その被害者と会う日、支度を終えた麻衣は示談書を手に取ってもう一度見返した。

もう何度も読んでサインもしている。
そろそろ家を出ないといけない時間なのに、気になる文面がいくつかあって考えてしまう。
「これって・・何をするの‥?」
入院中の身の回りの世話の他に暇潰しの相手、完治までのリハビリサポート、ストレスの発散、メンタル・肉体面の社会復帰サポート、家事全般等誠心誠意対応し万が一不履行が発生した場合、警察に被害届提出又は賠償金を支払う。

「もし、変な要求されたらお金は定期を解約したら都合がつくけど・・」今の生活を守るために多少のことなら‥これは夫を裏切った罰だと自身に言い聞かせて家を出た。

麻衣が相手の方、波多野宏司が入院している病院に着いて大部屋の名札を確認すると面会中の札が掛かっていた。カーテンの閉まってる所があったから少し待ってると、何か話しながらおじさんがカーテンを開けて二人が麻衣に気づきおじさんが手招きした。
麻衣は一礼して緊張しながら入室すると40代後半くらいのおじさんが麻衣を見てニヤニヤしながら帰って行った。
大部屋に三人の患者さんがいて波多野のベッドは真ん中で両横は空いている。
ベッド脇に立ち頭を下げて
「水沢麻衣と言います。波多野様、今回のこと、謝罪が遅くなったこと誠に申し訳ございません。」
波多野は手を少し動かして
「いやいや気にしてませんよ、検査だなんだで面会謝絶だったんで、それよりも寝たままで悪いね、なんせこんな状態だから」
「す、すみません、本当に‥その、すみません」
何度も頭を下げてると、
「水沢さん、悪いんだけど、カーテン閉めてもらえる?」
カーテンを閉める為に振り返ると同室の二人が本やスマホ見る振りをして覗いていた。
「あ、すみません、気が利かなくて‥その、ご加減の方は」
「今のところリハビリとかで1ヶ月‥くらい入院という話しで。」
「そう…ですか、本当に申し訳ありませんでした‥あの、、もちろん費用はこちらで、その…」
麻衣が示談のことを言いにくそうにしてると
「示談のことですか?」
「は、はい!」
「あの条件で問題ないですか?」
「そのことなんですが‥」麻衣は疑問に思っていたことを尋ねると、波多野は独身で近くに親族等もいなくて着替えや食事、家事全般で困っていてそれをして欲しいとのこと。
それぐらいなら時間を上手く遣り繰りすれば大丈夫‥夫に知られない、と納得してこの条件で了承し示談書と示談金を渡してしまった。



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