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あかりの進む道
【同性愛♀ 官能小説】

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性交前 前編-2


お小遣いが残り少なくなると、偵察に行かざるを得なくなった。
本当に適当に、学校帰りに制服のまま電車に乗って、お姉ちゃんのアパートに向かった。
まぁ、ようは予定を立てるのが面倒だっただけだ。
何度か来てるから、道順は分かる。

ピンポーン

アポ無し突撃。
アパートの二階の部屋の、ピンポンを鳴らす。
居ても居なくても合鍵で入っちゃう。

「あ・たしー」
「はいはーい」

アレッ!?知らない女の人の声だ?

「あっ…?あれれ?」

ショートボブの可愛らしい女の人が出てきた。
向こうも驚いた顔してる。
直感で、お姉ちゃんの好みの人だと分かった。
きっとお母さんじゃ分からない。

(あっ!)

ピンと来た!この人!以前、お姉ちゃんとチューしてた人だ!
間違い無い。
お姉ちゃんは、まだこの人と付き合ってたんだ!
この人は、お姉ちゃんの恋人だ。
私は急に緊張する。

「あっ、あのっ…。私、お姉ちゃんの妹なんです」

私、何言ってんだ?

「ハルちゃんの妹さん?」
「そうです、妹のあかりです」

思わず頭を下げる。
可愛くて、きれいな声でちゃんとした話し方をする人だ。
女子アナみたいな人。

「ごめんね、声が似てたから驚いちゃった」
「は、はい。よく言われます」
「初めまして、長田 真琴です。真琴でいいよ。あかりちゃんは体が小さめなんだね」

ほがらかで優しい感じの人だ。

「ハルちゃん直ぐに帰って来るから、そしたら三人でお茶にしようよ」
「は、はい」

先に部屋に上がる真琴さんの後ろ姿を見て、おなかにストンと落ちた。
お姉ちゃんは、この素敵な人と付き合ってるから家に帰ってこないんだ。
どぉーりで帰ってこないワケだ。

畳部屋のローテーブルに落ち着いて、真琴さんを見る。
私を見てニコニコしてる。
ノーメイクでこれなんだから、素で美人なんだ。
お姉ちゃんは、こんな美人と付き合ってるんだ。

「ごめんね、ハルちゃん何も言ってなかったから散らかってて」

はっ、私、クチ開けて見てた。ハズい。

「あっ、いえ。お母さんが、突然行ってそのままの様子見てこいって…」
「あはは、そうだね。その方がいいね。
じゃあ、あかりちゃんの靴は仕舞っとこうか?その方がハルちゃん驚くよ」
「あっ、はい」

真琴さんはお茶目で、チャーミングな人だ。
真琴さんは立ち上がって、玄関に向かう。
なんか仕草に色気があるなぁ。大人の女の人だ。
後ろ姿に声をかける。

「あのぅー、真琴さんはお姉ちゃんと一緒に住んでるんですか?」
「ううん、家にも帰ってるよ。でも、学校に通うのに便利だからこっちが多いね。
ハルちゃんは全然実家に帰って無いよね?」
「はい」
「連絡もして無いみたいだから、心配してるでしょ?」
「お姉ちゃんが全然帰って来ないので偵察に出されて、
男の人と住んでないかよく見てこいって」
「はは、大丈夫だよ。私が保証する。男の人の影は無いよ」

真琴さんは、私の靴を下駄箱に入れて戻ってくる。

「ハルちゃん真面目に学校に通ってて、結構成績良いんだよ」


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