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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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来客-3

知可子は少し驚き、
呟く。

「まぁ、
 会ってくれないって事は
   ないと思うけど。」

「 〜っ、、、なんで?」

「だって、それだけその彼、、
ちづるに執着してるんだもん。」

「、 、、
 でも、、ラインも
 返事くれないし、、〜っ 」

ちづるはそう言うと、
思わず涙が滲む。
泣くことが知可子に申し訳なく思い、
袖で涙を拭いた。
知可子が言う。

「、、、。
  そんなに、、。
 あの さ、ちづる。
 これだけは、教えて。
 まさか、、 まさかとは
思うんだけどね?
 絶対に! 
  違うとは思うんだけと。」

「〜っ、 ん ? 」

「その彼。
 うちのじゃ、ないわよね?」

「、ぇ?  、、うち って?」

「、、。 健じゃないわよね?」

「 !? たけし 君?」

「、 、、どーなの!?」

「、、、。 違うよ  」

「本当!!?」

「 っ 、、うん。」

「嘘ついてないよね!?」

「 うん、、、  ?
 なんで、健君だと思ったの?」

「っ はーーー。
 良かったーー、、。
 そう よねっ! 
そんな訳ないじゃんねぇ? 
 年齢からして、考えられないっ!」

知可子は安心して笑いながら言う。

「や、うんっ !
そこだけ確認したかったの。
 でも、、、。
 なんか、 不思議だわ。」

「 ? 、、何が?」

「ちづるが、そんな、、。
 泣くような恋愛してる事が。」

「っ! 、、、」

「前は、もっとこう、、。
他人事みたいな。
 感じに見えたから。」 

「 ? 他人事?」

「 っ んーー、、、
うまく言えないけど。
 恋愛には、ちづる
   冷静な感じだったじゃん。」

「、、私? そっ かな、、?」

「だから。
  なんか不思議よ。」

「そうなの かな、、。
 、、、
自分じゃ 分かんないよ 」

「、、ふふっ
 そりゃあ そーよねー。 
 あ、ねぇ!
 プリン食べようよ。
   デザートぉ〜〜」

「 、、 、ふふっ うん 」

ちづるは立ち上がり、
冷蔵庫からプリンを取り出し
2人で食べた。
知可子に、悩みを聞いてもらい
少し気持ちは軽くなった。

食べながら知可子は「私もさぁ、」
と、始まり自分の恋愛話をする。

しばらくまた、
お喋りを楽しんでいたが
知可子はちづるの表情に
気がついて思わず言う。

「ちづる、、。
 眠いんでしょ?」

「 ぇ? 」

「 目が〜
 トローンとしてる〜。」

「 ぁーー、、、 
   うん、少し、、。」

「少し寝たら?
 あ、もう4時かぁ。」

知可子が
壁にかかっている
時計を見ながら言う。
はっと閃いてちづるに言う。

「ねぇ! 私、洗い物するよ。
 そんで、終わったら帰る。」

「 ぇーー? いいよ〜
   そのままで、、、」

「いーからっ!
スープのお礼っ
 アンタはーー、、
 好き所で適当に仮眠取りなさい。」

「 、、でもーー、、
   悪いじゃん。」

そう言いながらちづるは
知可子の言葉に甘えたくなり
小さくアクビをした。
眠くて仕方ない様子だ。

知可子はパタパタと、
器やマグカップなどを片付け始める。
片付けながら言う。

「鍵開けっぱはマズイからー。
 帰る時に起こすよ。
 ちゃんと鍵閉めんのよ?」

ちづるは話を聞きながら、
寝室から掛け布団を持ってきて
ソファーに横になる。

ちづるが、
キッチンで洗い物をしている
知可子の背中に話す。

「ほんっとーー、、、
 ありがとーー。
 なんで、、こんな
 眠いんだろ、、、、。
  ぁーーー
 最近、
  寝てなかったからかな、、、。」

「えぇー?
 喧嘩ぐらいで?
  寝れなかったの? 」

「 うん、、、。
 何日ぐらいかな?
 まともに、、、
   寝れなくて、、、、、」

  熱 出ちゃったのも

    きっと 

  気持ちと一緒に 身体も
    
     弱ったから 

  なんて 言ったら
     知可子は また

  呆れるかなぁ 、 、



洗い物の音が
ちづるを深く安心させ、
静かに眠りに落ちた。

知可子は1度振り向き
ソファーの上で眠ったちづるを
見るとふっと笑う。
視線を戻し、洗い物を続けた。


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