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美紀子
【熟女/人妻 官能小説】

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企み-2

「なぁ、武史。あそこをハッキリ見せれば、もっと売れるんじゃないかな?」
 幹哉が聞いてきた。
「ははは、幹哉、わかってないな。
 世の中の夫は、なぜ浮気や不倫をするのか?……わかるか?
 男って、好みのタイプの女のあそこが見たい、そして一発やってみたい、というのが第一の欲望だろう。
 逆に今の時代、奥さんだけEDとか、よその女とはやっても、奥さんとはレスって男が多いだろう。
 これは、奥さんのに見慣れちゃって飽きたからだよ」
「そんなもんかな」
「いいか、幹哉。
 見えそうで見えない。……見えるけど、ハッキリしない。……このラインが良いんだよ。
 想像をかき立てるんだよ。そして、続きを求めてくるんだよ。
 だって、このメールを見ろよ。
 ほらっ。第1巻の女、……“志津代”の続刊の希望が多いのは、次の巻に何かを期待してるからさ」
「だって、次の巻では、ぜひ股間の無修正をお願いしますって書いてあるじゃないか」
「だから、見せないんだよ。
 ここで見せたら、もう、……さらにその次の第3巻目を買わなくなる男が続出さ」
「そんものかな?」
「そういうものだよ。
 ところで、幹哉。……機会があったら、是非、敦子先生を撮りたいと思ってるんだ。
 おまえもそう思うだろう」
「ああっ、いいね。
 あの清楚で綺麗な顔が、喘ぐと一転、歪んでそそる顔になるとしたら、男はたまらないだろうな。
 それに、あのオッパイはすごいと思う。
 前に、エレベーターに乗り込むときに、さりげなく腕で触ったことがあったんだが……あの歳ですごい張りがあったもんな。
 旦那はいいね。毎日触れてさ」
「おれは、違うと思う。旦那とはやってない」
「どうして、そう思う?」
「そうだな。……そうそう、泰代先生の“超速ドイツ語”の講義は、週2回あるだろう」
「ああ」
「週の終わりの講義の方はいつも、イライラした感じだろう」
「ああ。結構怒ったり、口やかましいもんな」
「でも、週が明けた月曜の講義はどうだ?
 落ち着いてるだろう」
「ああ、わかった。……わかったぞ。
 週末にやったんだ」
「その通り。旦那とやって、イライラが収まったんだ。
 で、……敦子先生なんだが、いつもピリピリしてるだろう。
 ずっと、ご無沙汰なんだと思う」
「俺は、よくわからないな。
 ほとんど、講義だけだから。……喋りとか、動きとか、よくわかんないや」
「ふふふ……。そうか、わからないか。
 まず、俺の所への電話の声がイラついている時が多い」
「声だけか?」
「いいや。……一番大切なものが抜けてるぜ」
「なんだよ?」
「匂いさ、……あそこの匂いだよ。
 俺は一番前で講義を聴くのは女の先生の時だけなんだ。
 それは、匂いを嗅ぐためなのさ」
「匂いなんかするかな?」
「俺にはよくわかるんだ。
 ピリピリしているときは股間からの、男を誘う匂いがきつくて、プンプンしてくる。
 黒板を向くためにターンするときに、フワッ匂ってくる」
「へぇ、犬並みだなぁ」
「でも、若い女の娘は、もっと強烈さ。
 幹哉。俺は、生理の日や排卵日を当てられるぜ」
「たいしたもんだ、まったく驚くよ」
「今、出席をサボって、わざと敦子先生の関心を俺に向けさせて、写真を撮ろうと思ってるのさ」

「で、武史!
 隣の奥さんのことだけれど……」
「ああ、さっきのことか。旦那と昨日の夜、やったかってことだよな」
「どうしてわかるんだよ。匂いか?」
「まさか」
「なぁ、教えろよ」


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