備品の日常-5
■視点 岡田香澄
私のお仕事はプログラムを組んだりするようなものではない。会議の準備、つまり書類のコピーや会議室への機器の設置。他には来客された方へのお茶出し。たまに会計のようなお仕事もやったりするが、言ってしまえば誰にでもできるお仕事だ。
だが、新人歓迎会の日を境に、私のお仕事は大きく変わった。いや、変わったというのには語弊があるかもしれない。お願いされるお仕事の内容に以前のものもあるだから。
それに付け加え、増えたお仕事、それは性欲のはけ口としてのお仕事。つまり、持っている穴を使って、男たちの棒を鎮めるお仕事だ。
そして、それはお仕置きの最中でも変わることはない。
「ふぐぉ!?んむ、ふむっ!」
当番である皆藤さんの肉棒が私の口内を凌辱する。膝立ちの状態で後ろ手に拘束、そして頭を掴まれたまま、身動きの取れない状態で、彼の肉棒が口の中へ侵入してきたのだ。
目の前で腰が激しく前後する。その度に私の喉の奥に先っぽがあたり、思わずえずいてしまう。自然と溢れる涙と涎は拭うことができず、頬や顎を伝い床へと落ちていくのが分かる。
「ふぁ!?んぁ……ら、らえ……んぅっ!」
そんな状態でも、ローターとバイブは絶え間なく私の股間に刺激を与えてくる。その刺激は脳が焼き切れるような強い快感を誘い、顔が熱くなるのを止められない。
ショーツを履いているというのに、そんなものは何の役にも立っていなかった。溢れ出る愛液がショーツをぐしょぐしょに濡らし、ショーツが吸収しきれなかった愛液は、床へとこぼれ落ちている。
「おい、上を向けよ、岡田!」
口から肉棒を抜き、頭から手を離した皆藤さんに命じられるまま、私は顔を上げる。後ろ手に拘束され、顔を上気させ、涙と涎を垂れ流し、快感により虚ろとなった瞳で見上げる。
そんな私を見た彼は、いやらしい笑いを浮かべながら、鼻息を荒くする。嗜虐心が刺激されたのだろうか。
彼は私の体をいやらしい手つきでなで回しながら立たせると、頭を机に押さえつけてきた。
「こら、膝を曲げてんじゃねぇよ!分かるだろ、膝を伸ばして、ケツを突き出すんだよ!」
言われるままに体勢を整える。足は肩幅に広げさせられ、快感に震える膝を伸ばし、腰を九十度に折り曲げ、顔を机に乗せて体を支える。つらい体勢だ。
短いスカートだから、後ろから見れば中は丸見えだろう。それでも羞恥心を煽るかのように、皆藤さんは私のスカートを捲る。
手慣れた手つきでショーツを下ろされる。支えを失ったローターとバイブが、ゴトッという音を立て床に落ちるのが視界に入った。それらは私の愛液によってテラテラと光り、より淫らに見える。
足をあげろ、と言われたので片足ずつあげると、ショーツが抜き取られた。
「岡田のマン汁まみれのパンツ、いるやつは取りにこいよー!」
皆藤さんが私の履いていたショーツを高く掲げ上げ、みんなに見せる。生地が薄く、白くてクロッチのないショーツ。帰宅する時以外は、勤務中はもちろんのこと、出勤時にもこの種類のショーツ以外を履くことが基本的に許されていない。
愛液に濡れると簡単に透けて見えるショーツ。掲げあげられるショーツは、案の定透けて見えた。それがみんなに見られていると思うと、顔が熱くなるのを止めることなどできない。
一人がそれを取りに来て、その人はびしょ濡れのショーツに顔をうずめながら、自分の席でゴソゴソと小刻みに動いているのが見えた。
おそらく匂いを嗅ぎながらオナニーをしているのだろう。その気持ち悪さに、思わず顔をしかめてしまう。せめて視界に入らないようにと視線を床に移した途端、私の陰裂に何かが侵入してきた。
「ひぐぅ!?」
不意打ちのように与えられた快感に、いつもより大きな声が口からこぼれた。
太くて、硬くて、熱くて、大きい。見なくても分かる。先ほどまで口に咥えていたもの、それが中に侵入してきたのだ。ゴムを付けているはずなのに、しっかりと感じられる肉棒の感触に嫌悪感を覚える。
一気に一番深いところまで挿入されたかと思うと、今度はゆっくりと戻っていく。そして入り口から出ていく直前に、また奥へと一気に挿入される。
「ふっ、はっ、ひぁ、や、やめ……んぁ!」
そのピストン運動に、声を抑えようとしても、私の意志とは無関係に声が出てしまう。
「相変わらず心地よく締め付けてくるな、このおま○こはよ!」
皆藤さんが私のお尻を叩きながら、そんなことを言う。あえて恥ずかい言葉をつかうことで羞恥心を煽っているのだろうか。
「おら!昨日教えた通り、おれがハメてやったら、言う口上があるだろう!?」
そうだった。昨日、言われたことを思い出す。しかし……。
「む、むり、ひぁ!?だっ、だって、声、んぁ、ま、待っておねが、ひぅ!」
思う通りに喋れない。
「わ、私の、んぁ、す、スケベおま、んぅ!んこを、皆、藤さんのおち、いぁ!ん、ちんで、ぐ、ぐちゃぐちゃに、か、きまわし、て……くだ、しぁ!?」
言い終わるかないなかというところで、突然皆藤さんの動きが激しくなった。おそらくラストスパートなのだろう。
「や、やめ!激しすぎ、ちょ、まって、ひっ、だ、だめ!いっ、いっちゃ、んぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
私も限界だった。朝礼からずって快感に襲われ続けていたのだ。快感の波が全身を襲い、目がチカチカする。
皆藤さんも同時に終わったようだ。私の胸を揉みしだきながら、肩で息をしているのが分かる。
「お、皆藤さん終わりました?次、俺らいっすか?」
まだ引かない余韻の中、別の男たちが私に手を伸ばす。
今日一日は、まだ始まったばかりだ。