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会社の備品
【OL/お姉さん 官能小説】

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備品の日常-3

■視点 岡田香澄

 ホームに来た電車に私達は乗り込む。中は通勤に通う人達でひしめき合い、さながらおしくらまんじゅうの様な状態だ。

 後ろに立つ皆藤さんに押され、私は前に立つ男性の腕に、胸を押し付けるような体勢になってしまった。その男性は、ちらちらとこちらを見ながら鼻の穴を大きくしている。

 ほんと、男の人は気持ち悪い……。

 ドアが閉まると、知らない男性と皆藤さんにサンドイッチされる形で、電車は動き出した。降車駅までは十五分。わざわざ、駅で待ち合わせを要求してきたのだ。服装まで指定して。することなんて、だいたい想像がつく。

 さわっ。
 私の推測を肯定するように、後ろからお尻が撫でられた。分かっていたのに、私の体は恐怖と嫌悪感で体を強張らせる。

 スカートの上からお尻を撫で回していた手は、しばらくするとスカートを捲り、今度は下着の上から撫で回してきた。

 あまりの気持ち悪さに、鳥肌が立つ。しかし抵抗を許されない私は、下唇を噛み締め、俯きながらそれに耐えるほかなかった。

 円を描くように撫で回しているかと思うと、お尻の張りを楽しむかのように揉みしだく。揉むのに飽きたら、お尻の割れ目にそって指を這わし、そしてまた撫で回す。

 その繰り返しに耐えていると、突然ショーツが横によけられ、指が秘部へと進入してきた。

「ひぁっ……!」

 突然の刺激に思わず顔を上げ、小さいながらも声が出てしまった。すると、前に立つ男性と目があい、慌てて視線を下へと戻す。

 聞かれてしまっただろうか、最悪。羞恥心に体を震わせていると、秘部へ進入してきた指が動き出す。的確にGスポットを刺激しながら。

 嫌悪感を覚えながらも、先程までとは違う何かが、背中を走る。息が荒くなり、体が火照ってきているのが自分でもわかる。悔しいがうまいのだ、同僚達は……。

 きゅっと太ももに力を込め、瞼を閉じる。少しでも快感を誤魔化そうとしていると、今度は一番敏感なところ、クリトリスが刺激を受ける。

「ひぅ!」

 理解できなかった。秘部に入った指は未だに中で動いている。それなのになぜ?もう片方の手で?違う、だってカバンを持っているはずだ。だったら答えは自ずと分かる。

 瞼を開けて視線を下にやると、思った通り、前に立つ男性の指がスカート中に進入していた。やはりさっき声を聞かれたのだろう。そのとき、私は助けを求めるでもなく、すぐに顔を伏せた。オーケーな女とでも思われたのだろうか。

 しかし、そんなことを考えてる余裕など、私にはなかった。前後から受ける刺激は耐え難いものとなっていたのだ。

「んぅ!や、やだ、やめ……ひぁ!」

 漏れ出る声を必死に噛み殺し、それでも小さな声で拒絶の意を示す。せめて前だけでもと思い、払いのようとするが、考えてみれば、そもそも私の方から体を押し付けているのだ。払いのけることなどできはしなかった。

「も、もう、いや……んぁ!」

 刺激は止まるどころか、ますます激しくなる。ぐちゅぐちゅと湿った音を立てながら与えられる刺激に、私の意志とは無関係に体がびくんと跳ねる。

「ひぁ……い、んぅ……はぁ、はぁ。だ、だめ……。」

 つぅっと、私から分泌されたものが、太ももを伝い垂れてくる。体を逃すこともできず、ただただ、この快感に身を委ねる他ない。

「だ、だめっ……もう、やめて、おね……ひぅ!」

 周りに聞こえないように、小さな声でするお願いは、二人には聞こえない。いや、聞こえたとしても止まることはないだろう。私はもう、限界だった。

「いや、もう、むり……ひぅ!いっ、いっちゃ……っっっ!」

 達すると同時に、電車が駅に着く。降車駅だ。体に力が入らない私を、皆藤さんが支えるようにして、私たちは電車から降りるのだった。


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