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草食系男子の憂鬱
【ラブコメ 官能小説】

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阿部泰朗の場合-6

時間も遅くなってきていたので、僕はそっと志保里ちゃんを担ぎ、志保里ちゃんの部屋のベットに寝かせ、帰宅してからすぐにシャワーを浴びたのにまたベトベトになった身体を恨めしく眺めると、深く重いため息をひとつついた。

「セックスって面倒臭いなぁ」

そう呟き、風呂場へ向かう。
女の子は可愛い。好きだ。だけど疲れる。
それを隠さない僕は、志保里ちゃんのような経験豊富を誇るタイプの女性にはとってもモテる。

不思議だ。
ほんとーーーーに不思議だ。

不用意に脱衣室のドアを開けたら、今度は義母がいて、志保里ちゃんの時と全く同じ反応をみせた僕に闘志を燃やし、最終的には義理の親子丼をやることになったりしたらどうしよう。

まだ40代前半でなかなか美人な志保里ちゃんのお母さんの顔を思い浮かべ、カクブルしながら僕はシャワーを浴びたのだった。


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