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意地悪なその言葉に、またジュンと濡れて。
それが分かったようで嬉しそうに笑う顔が憎らしい。
じらすようにゆっくりと私の中に入ってきて
目を細めて私を見つめる。
「締めるなよ」
嬉しそうにそう言って。
ゆっくりと律動を始めた。
「愛してる」
先輩のその言葉にうれしくてうれしくて。
涙が出そうになった―――
私の中を堪能するように動いて
私も、その動きに合わせるように動く。
段々と気持ちよくなって
ぎゅっと抱きつけば、さらに律動を早くする。
「んあ・・・ぁ・・ぁ」
「もも・・・かっ」
一定だった律動が急に止まって
私をぎゅっと抱きしめた。
その時私も同じように大きなけいれんが身体中を支配する。
「あ・・・ぁ・ぁ・・・ぁ」
私たちはお互いに愛しているという感覚の中で
初めてお互いを自分のものだと確信した。
荒い息の中、私たちはお互いをギュッと抱きしめあう。
大好き・・・
そうだ―――息が落ち着いたら。キスをして。
そのあとで「愛してる」ともう一度伝えよう
そう、キスの後で―――
I will tell my love again after kissing you.