投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

変態学園の日常
【学園物 官能小説】

変態学園の日常の最初へ 変態学園の日常 51 変態学園の日常 53 変態学園の日常の最後へ

第18話 29番日誌Q-1

〜 29番の日常 〜



―― 6月○日 快晴 ――

 いよいよ待ちに待った球技大会! 来週の『特別活動ワイド(午前中すべてが特活)』に『ドッジボール』『ポートボール』『キンボール』の3種目でクラス対抗戦がある。 

 ポートボールはクラスで『7人チーム』を1つ作り、一試合20分の総当たり戦を行う。
 キンボールはクラスで『4人チーム』を2つ作り、一試合10分の総当たり戦(但し同一クラス対決はなし)。
 ドッジボールは他種目に出ていないメンバー全員が参加し、一試合20分の総当たり戦をする。

 1組では、誰がどの種目に出場するか、全部12号教官が決めたらしい。 身体能力がずば抜けてる【55番】や【69番】さんを『ポートボール』に集め、少数精鋭で勝ちを絞ってくるみたいだ。

 3組では、話し合いでチームを編成したそうだ。 ただ、教官を交えての話し合いだったらしいから、結局担任の14号教官が謂った通りのチームになっていると思う。

 一方、私たち2組。 2号教官は、作戦もチーム編成も、すべてを私達に任せてくれましたよね。 うーん、相変わらず放置っていうか、徹底しすぎじゃないですか? 2号教官が組んだメンバーの方が、多分強かったと思いますけど、でもまあ、委員長が中心になって色々考えた結果、それなりに納得できるチームになった気がします。

 私は『ポートボール』に志願しました。 どの球技も好きなんで、甲乙つけがたかったです。 でも、多分ポートボールで一番活躍したと思うし、シュートは手前みそながら、クラスで一番上手かなって思ってます。 みんなも賛成してくれたから、ポートボールで一勝を掴みにいきますね。

 チームが決まったあとは、各競技ごとで練習です。 教室の隅に球技種目の道具を揃えておいてくださったのは、あれは2号教官ですよね? 私達が余った時間で練習することを見越して、用意しておいてくれたんですよね? ありがとうございました。 おかげさまで時間を無駄にせず、1時間以上確認練習ができました。 使い終えた道具類は、全部体育倉庫に仕舞ってあります。





―― 7月○日 晴れ ――

 あっという間の球技大会だった。 結果は、総合1位が1組。 2位が3組。 私達2組は最下位だった。

 どの競技もおまんこ丸出しで恥ずかしかったけれど、それでもチーム戦だから、みんな優勝目指して盛りあがっていた。 事前に練習もしたし、戦力を考えてチーム分けをしたし、休み時間も戦術を確認してイメージトレーニングするのに使った。 ドッジボールでいえば、リーダー格の【2番】さんは、ジャンプボールを取ってからの速攻を磨いていた。 キンボールでいえば、【22番】さんが中心になってフェイントのタイミングを揃えていた。 ポートボールは【30番】さんと私とで、百回近くシュートとキャッチを繰り返した。 クラスの雰囲気も悪くない。 みんなの気持ちは『おまんこ丸出しで恥ずかしいから、満足に競技はできない』というよりも『どうせ恥ずかしい恰好をするんだから、思いきりおっぴろげて勝ちにいく』に寄っていたと思う。 私個人でいうと、球技を通じてみんなにおまんこを見られるなんてのは、全く気にならなくなっていた。

 でも、ダメだった。

 ドッジボールは2位。 私達がシュートするたび、やれラインクロスだとか、ヴァイオレーションだとか理由をつけて反則を取られる。 守備していても、後ろ手が甘いとか、ボールをおまんこで抑えていないとかで、碌にキャッチが認められない。 それでも【2番】さんを中心によく声が出てたし、頑張ったんだけれど、1組にあと1歩及ばなかった。

 キンボールは3位。 明らかに1組と3組は示し合わせて、2組を潰しにきてたと思う。 だって1組にしろ3組にしろ、守備役にコールするのは2組ばっかり。 そのせいで2組はずっと走りっぱなし。 まだ前半は喰らいついていたけれど、後半になると足がもつれてキャッチが間に合わない。 結局大差で最下位に沈んだ。

 ポートボールも3位だった。 1組にも3組にも負けちゃった。 敗因は……人のせいにしたくはない。 如いていえば、シュートできなかった私のせいだ。 相手チームと普通に接触しただけで、私たちの反則を取られるばっかりで。 ゴール前で待っていたんだけど、全くパスが来なかった。 何度かパスを貰いに自陣まで戻ったんだけど、そうすると今度はシュートまで距離が長すぎるから、結局モゾモゾしてる間にボールを奪われる。 軽いパニックになってしまって、次にどうすればいいかさえ分からなかった。 みんなの応援に答えられなかった。 ごめんなさい。

 すごく疲れた。 兎に角、少しでも早く眠りたいです。

(審判は、3種目ともBグループ1組の生徒会委員の人でしたよね。 上手くいえないし、証拠もないし、こういうことを言ってもしょうがないのは分かってるけど……。 あの、どうなんだろう、2号教官から見て、1組に有利な判定が多かった気がしませんか? だって、反則の数を数えてたんですけど、1組が1回、3組が5回で、私達が29回って……これってあんまりです。 プレー自体はそんなに違わないのにこんなに数が違うなんて、本音で言わせてもらえば、明らかに異常です。 今更判定にどうこう言うつもりはありません。 言えないことは分かってます。 でも、どうしたって納得できないんです。 せめてノートにくらい、書かせてください)

 



変態学園の日常の最初へ 変態学園の日常 51 変態学園の日常 53 変態学園の日常の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前