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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第18話 29番日誌Q-2



―― 7月○日 晴れのち曇り ――

 【学年競技で最下位になったクラスは、優勝クラスの『練習台』になること】

 12号教官が集会で発表したペナルティだ。 そんなのがあるなんて、聞いてなかった。 他のクラスも聞いてなかったみたいで、珍しく集会途中でざわめきが起こった。 学年競技には、もちろん昨日の『球技大会』も含まれるそうだ。

 そういうわけで、私たちは次の日曜日、1組の練習台扱いが決定した。 期間は9時〜12時までの3時間。 学園諸施設は特別に開放される。 私たちは朝食を食べてから1組の教室へ行き、午前中いっぱい、同じ番号の1組生徒の訓練に協力しなくちゃいけなくなった。 同級生の練習台って……なんなんだろう、コレ。 こういう類(たぐい)の不条理、後だしジャンケン的な目に遭うと、心がポッキリいきそうになる。 そういうことって競技の始めに教えてくれなくちゃいけないし、だったら審判も担任外の教官がしなくちゃいけないと思う。 違いますか? 最低限公平にして欲しいし、せめて『公平だった』って思わせてくれなきゃ……実際やってられないです、本音をいえば。

 でも、もう決定しちゃったみたいだし。 
 ……ゴネてどうにかなるものでもないし。

 とにかく、次の日曜日は練習台として過ごすことになりました。
 貴重な休日が暗転しちゃったせいで、今日は一日中ブルーです……。





―― 7月○日 晴れ ――

 *備忘録*

 2組が1組にされたこと、忘れないようにメモしておく。 このノートに書いておけば、クラスのみんなが見れるだろうから丁度いい。 私達は1組の『サド性開発訓練』の練習台ということで、ぶたれて喜ぶ『マゾヒスト』を演じさせられた。

 @ ビンタされるたびに『気持ちいい、もっと叩いてください、あたしは変態です』と叫ぶ。
 A デコピンされるたびに『気持ちいい、もっと躾けてください、あたしは変態です』と叫ぶ。
 B 抓(つね)られるたびに『気持ちいい、もっと拡げてください、あたしは変態です』と叫ぶ。
 C 踏みつけられるたびに『気持ちいい、もっと足蹴にしてください、あたしは変態です』と叫ぶ。
 D 蹴られるたびに『気持ちいい、もっと蹴とばしてください、あたしは変態です』と叫ぶ。
 E 殴られるたびに『気持ちいい、もっとぶってください、あたしは変態です』と叫ぶ。
 F 肛門に何か挿入されるたびに『もっと奥までお願いします、あたしは変態です』と叫ぶ。
 G 膣に何か挿入されるたびに『もっと太いのをお願いします、あたしは変態です』と叫ぶ。

 声が小さいと容赦なく強度MAXの電流を流されて悶絶するから、みんな必死で罰をねだった。 『チツマンコ見てください』『ケツマンコ拡げてください』『鼻マン毛抜いて下さい』……時折1組生が耳元で囁く『罰請い』の台詞をなぞり、その通りに処置される。 私も【30番】さんも、執拗に鼻毛を抜かれたせいで、涙とくしゃみが止まらなかった。 全身が真っ赤に腫れて痣だらけになるまで、私たちは例外なく一方的に苛められた。

 本音をいうと、同級生にここまでされるとは思ってなかった。 ただ、この程度で済んでよかったと思う気持ちもゼロじゃない。 30%くらいかな……まあ、1組生だって、いつか自分達が逆の立場になるかもと思えば、そうそう無茶は出来ないってことだと思う。

 1組から解放されて、寮に戻った私達は、改めて気持ちが1つになってました。 次に学年競技があるときは、絶対、ぎゃふんといわせてやる。 今回の悔しい気持ちに熨斗(のし)をつけて、倍にして返してやるんだから……。


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