お姉ちゃんの絞り汁-6
洗い物を終えた宇佐美は、段ボールの中を開けてみた。すると、そこにはラベルの貼られていないビデオテープが詰まっており、宇佐美は怪訝な顔をした。
「……何だろ、このテープ?」
普通なら、ビデオテープなどは仕事に必要はないだろうと思うのだが、奇妙なテープに好奇心を動かされてしまったのと、健太郎の、忘れ物なら送ってやらなければならないと言う言葉に、宇佐美は思わず中の一本を取り出してみた。
そして、ビデオデッキにそれを挿入してみる。
しばらくは何も映らなかったが、画面が黒く切り替わると、そこには水着を着た自分の姿が映し出された。
「な、な、な、なに?こ、このビデオ??」
宇佐美は驚きの声を上げた。ビデオの中の少女は宇佐美が恥ずかしくてとても着られそうにない小さなビキニを着て、カメラに向かって笑っていた。局部を辛うじて隠している布地以外は殆ど紐と言ってよく、少し動けば乳首や秘唇がはみ出してしまいそうなくらいである。しかも水着の色は白で、乳首や恥毛の影がうっすらと透過し、見ている方が恥ずかしいほどであった。
しかし、当の少女は無邪気に笑い、熟れた肢体を惜しげもなく晒している。当惑する宇佐美は、それが自分の母親の若い頃の姿だと今更のように気付くのであった。それほどまでに宇佐美と母親の若い頃は似ていた。
「お母さん、こんなビデオを撮っていたなんて……」
苦笑し、呆れた声を漏らす宇佐美。しかし、ビデオが進むに連れて笑いは引きつったものに変わっていった。
溢れる陽光の中、あれこれとポーズをとってみせる少女。そこへシャワーの水が掛かり、水を浴びた少女の水着は更にはしたない姿を晒すことになった。しかし、少女は恥ずかしがることもなく、あれこれと淫らなポーズをとり始める。地面に座り込んで足を開いたり、四つん這いになってお尻を突き出したり、……やがて、気分が高揚してきたのか少女の頬や身体が上気し始める。
「(なに?何なの、このビデオ?)」
宇佐美は当惑した。ビデオの中の少女が、春情を漂わせて自分の身体をまさぐり始めたからだ。
そこへ、若い男が画面に現れ、少女の身体を後ろから抱え上げた。勿論それは若い頃の宇佐美の父親である。男は少女の足をM字に拡げると、カメラに近づき、局部を映し出した。そこは既に水に濡れ、体液が染み、布地は秘部を隠す役を為していない。そして、まるで粗相をしたように、ぽたぽたと流れ落ちる液体。男の手が柔らかい部分をまさぐり始め、指が谷底の一番深い部分に触れた途端…。
『……ひぁぅっ!?』
少女が悲鳴をあげて僅かに仰け反り、そして内側に溜まっていたなま暖かい液体がぷちゅりと漏れだした。
宇佐美はその淫靡な光景を、頭では否定しながらも、目を離すことは出来なかった。そして、自分と瓜二つの少女が画面の中で淫らな痴態を晒しているのを見ながら、身体の奥深くから熱く火照ってくるのを感じていた。
やがて、男の手が画面から消え、下からグロテスクな肉棒が現れた。そして、それは深く切れ込んだ溝に這わされ、とろみ汁を絡めてにちゅにちゅと動き始める。
画面から男が下がり、全体が見られるようになると、まるで少女の股の間から醜悪な肉の塊が生えてきたように思えた。そしてそれは花弁をこすり、水着の上から淫核を刺激する。
『……はぁ、……んはぁ』
男にしどけなく身体をあずけた少女は、虚ろな瞳で快感を噛み締めながら、荒い息をついていた。小さな布地からは既に乳首がはみ出しており、たわわな乳房は柔らかくゆらゆらと揺れる。
そして、男はついに水着の下を外した。細い紐が乱暴に引きちぎられ、赤く充血した花弁が涎を垂らして男を迎える。
ぐぴゅ、ぶちゅ……。
柔らかな肉襞が左右に掻き分けられ、のっぺりとした亀頭が次第に沈み込んでいく。
「(やだ、どうして私………)」
自分がこんな淫らなビデオを見続けていることに疑問を抱く宇佐美であったが、それと同時に、画面の中で嬉しそうに男の肉棒を迎え入れている少女が妬ましくもあった。身体の寂しさを感じ、身を縮ませる宇佐美。
しかし、画面の中では男は激しく少女の身体を掻き回し、少女は男を求め、激しくよがり泣いた。
そしてついに絶頂を迎える二人。
どろどろに溶けきった花弁から小さくなった肉棒がのるりと吐き出される。
「………」
既に何も映していない画面を、宇佐美は放心状態で見つめた。
そこに、足音が忍び寄り、気が付くと目の前に弟の健太郎が立っていた。