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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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「コスプレは、いやじゃなかったですよ」

ほんの少し空気を変えようと思って
ニッと笑って、赤い顔でそういえば
「そうか」
と、先輩も笑った。

「似合ってなかったけどな」
先輩も負けずに気を取り直してそう言うから

「後は胸だけでした!」
と、応酬すれば
「だなぁ・・・」
と、残念そうにうなづいた。

「ちょ・・・胸だって別にふつーですから!」
むきになった私を笑い飛ばして。
「わかったから、落ち着け」

「先輩・・・あの人とは・・・」
でも、これを聞かないと本当には落ち着けない。

「別に。お互いの部屋に残っていたものを返しあっただけ」

本当に、そうなのかはわからない。
けど、先輩がそれ以上言わないから、私はそれで納得することにする。

もし・・・
もしも、あの人がやり直そうという話だったとしても
今先輩の横にいるのは私で
先輩は私を好きだと言ってくれた。

それがすべて―――だと。

そのまま、先輩は私の看病をしてくれて
夜になると音楽をかけてテーブルにスタンドライトだけをつけて
部屋の電気を消した。





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