あ-3
「『俺が』コスプレエッチをしたいと思ったから、命令?」
とっても楽しそうに笑う。
そこまで言うなら着ますけど。
「似合うか分かりませんよ?」
一応断りを入れて、洗面所で着替えてくれば
「あんま、似合わねーな」
と眉間にしわを寄せた。
「だから言ったじゃないですか」
胸もスカスカです・・・と
胸元の生地を引っ張れば、それを見て斎藤先輩は笑いだした。
「お前、それは胸がなさすぎだろう?」
「え!違いますよ!私はフツーです!
この洋服がアニメのようにあり得ないサイズになってるんですよ!」
まったくアニメのメイドさんときたらやたらに胸が大きい。
しかもこんな、色々なトコが気になる服でメイドの仕事なんか出来ないからっ!
ブツブツ文句を言いながら先輩に近づくと
いまだに私の胸のことで笑っている先輩が、私の手をとって
自分の足の間に座らせる。
「この服は胸が相当大きいサイズになってるよな」
と、先輩も生地をパフパフ動かして笑う。
グッと外側に生地を引っ張った後
一瞬手を止めて
「何?ブラしてないの?」
と私の目を見て笑った。
「この服よく見てくださいよ!ブラのひもが出ちゃう構造なんですよ!」
「だなぁ」
「だから、しかたなく外しました」
「しかたなく?」
「はい」
「ご主人様の前ではしたない奴だな」
そう言って舌で自分の口端を舐めた。