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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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年上の彼女と対等に付き合える先輩はいつも落ち着いた雰囲気で
同学年のオトコの先輩たちのようにあまりふざけている印象がない。

その分、彼女以外の女の子を寄せ付けない雰囲気があった。

女の子とも気軽に冗談を言うタイプじゃなくて
彼女以外は眼中にない雰囲気で。

そんな先輩が私の事を「ダイブツちゃん」と呼ぶ。

それは、ものすごい事なんだけど。

「斎藤先輩・・・私の名前そう読むのやめてもらえませんか?
オサラギ、ってちゃんと呼んでください」
「いいじゃん」

好きな先輩にダイブツちゃんって覚えられるってどーよ。

「イヤです。先輩が呼ぶから皆も呼び始めたんですよ!」
そう文句を言う私を笑って
「ダイブツちゃんは人気者だな!」
と、私の髪をくしゃっとする。

このやり取りはサークルではお決まりで
女子の多少のやっかみはあったけど、そんな関係で私は大満足だった。


そんな斎藤先輩が彼女と別れたと噂で聞いたのは、後期が始まって
本当にすぐだった―――



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