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「ガラパゴス・ファミリー」
【近親相姦 官能小説】

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前章(三)-6

 連日からなる情交のくたびれは、確実に伝一郎の眠りを深めていた。
 傍らに立った夕子は、愛し気な眼差しで寝顔を覗き込んでいる。頬は紅く染まり、瞳を涙で潤ませていた。
 つい先日迄は、遠慮無い言動をぶつけて来たのが、今、そんな素振りは微塵も無い。忍び足で部屋奥のベットへと近付いて行き、そっと傍らに立ったのである。
 夕子は暫く、寝顔を堪能していたが、やがて、意を決して息を殺すと、音を潜めてベッドへ這い上がり、伝一郎を跨いで、覆い被さる体勢を取った。

「伝一郎様……」

 か細くも、切な気な声で伝一郎の名を呟くと、徐に身を屈めて口唇を重ねた。

「ふっ、ん……んん」

 尻を突き上げ、四つん這いの格好のまま接吻に及ぶ夕子。この刹那、彼女の心臓は有らぬ迄に高鳴り、熱くたぎった血潮が激流と為って、全身を駆け巡る。
 やがて、夢と現(うつつ)が頭の中で混在し始めると、時を同じくして下腹部に、脈打つ疼痛を感じた──。今迄以上の昂りは、夕子の女陰(ほと)の奥深く、女門を開かせたのだ。

(もう……駄目)

 初めて生じた女門の疼きは、ずっと昂りに堪えて来た夕子の心を、あっけ無く打ち砕く形と為る。穏やかだった接吻は一転、伝一郎の口唇を貪る程に、激しく吸い付き出したのだ。

「はあっ!はあっ!、ううん」

 ずっと我慢し続けた“渇き”を、一刻も速く満たそうとする思いが心に涌き上がり、一心不乱に口唇を求める。口許の僅かな隙間から舌を抉(こ)じ入れ、伝一郎の舌や歯茎の裏等の鋭敏な部分を無遠慮に舐(ねぶ)り尽くし、唾液を啜った。

「ああ……伝一郎様」

 伝一郎の口許は見る々、夕子の唾液に塗(まみ)れて行く。舐る度に発する音と舌先の感触が彼女の情欲を更に煽り、動きは益々、激しさを増して行った。
 初めて知った“快感”に、夕子は喉を鳴らし、我を忘れて乱れてしまう程、深く嵌まり込んで行く。何時しか、右手はズロースの中を弄(まさぐ)り、自身の女陰(ほと)に触れていた。

「あんっ……んんっ……はぁん」

 女陰は既に、充分な蜜を有していた。指の動きと共に「にちゃにちゃ」と、いやらしい音を奏でている自分に強い羞恥心を感じながらも、情欲の焔は紅蓮の如く、真っ赤に燃えていた。

「はぁ、はぁ……くうっ!」

 夕子は、苦悶の表情を浮かべ、固く瞼を瞑った──。指が※5吉門に触れる度に身を震わせ、喉から甘い嬉声が溢れる。自らを慰めながら、その脳裡には、伝一郎との激しい情交によって淫猥なる醜態を晒け出す、自分自身を映していた。
 昂りが限りなく増して行き、目も眩む程の快感が大波と為って、夕子に迫って来る。狂った様に腰を小刻みに振り出したかと思うと、直ぐに疳高い呻き声を短く数回発し、遂には頽(くず)おれてしまった。
 甘く忙しい息遣いが、部屋の中に響き渡る。初めての昇天に夕子は、全身の力が抜けてしまい、ずるずると身体を沈み込ませ、到頭、伝一郎の身体の上に重なる格好と為った。


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