投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「ガラパゴス・ファミリー」
【近親相姦 官能小説】

「ガラパゴス・ファミリー」の最初へ 「ガラパゴス・ファミリー」 72 「ガラパゴス・ファミリー」 74 「ガラパゴス・ファミリー」の最後へ

前章(三)-2

 眼下に広がる星空の様な情景。その一つ々の瞬きに、人々の住まいと営みが存在するのだと思うと、実に壮観な眺めで有り、人間の生存力の高さに、畏敬の念を抱いでしまう──。

「あんっ!……あああっ、もっとぉ」

 月明かりの中、少し開いた窓帷(カーテン)の狭間から覗く外の様子に、伝一郎の意識は向けられていた。
 甘い麝香(じゃこう)の臭気と耳障りな嬌声に包まれた部屋の蓐(しとね)で、義母である貴子との目交(まぐ)わいの最中にも拘わらず。
 あの、禍々しい出来事の翌夜──。伝一郎は再び貴子の部屋を訪れ、入口の扉を叩き、中に向かってこう告げた。

「義母さま。伝一郎です。中に入れてくれませんか?」

 しかし、室内からは何の反応も無い。伝一郎は更に続けた。

「義母さま。昨夜の件でお話が有るのです」

 今度も、返事は無かった。が、暫しの間を置いた後、徐に扉は開いた。

「今晩は、義母さま」

 現れた部屋の主に伝一郎は、にこやかに会釈する。対して貴子の方は俯いたまま、何の反応も示さない。しかし、その態度が言葉以上に彼女の胸の内を代返していると、伝一郎には解った。
 その日から三夜──。連日、同じ時刻に貴子の部屋を訪れては夜明け近く迄、熟れた肉体を執拗に嬲(なぶ)り尽くした。

「い、いいっ!ああああっ」

 貴子が、本能のままに艶声を叫び、全身を仰け反らせる。伝一郎は「又一人、勝手に気をやって果ててしまったのか」と、冷めた目で一瞥した後、腰の動きを速めた。

「ま、待って!……未だ、気をやったばかりで」
「義母さまの中……蠢て、僕の物を欲しがってるよ」

 貴子の意思とは裏腹に、蜜壺の肉襞は蠕動(ぜんどう)を繰り返し、はち切れんばかりに膨れた淫茎を締め付け、奥へと導く。伝一郎は、相手に合わせようとせず、思うままに激しく、蜜壺を抉り続けた。
 快感が極限にまで達し、肉壁が淫茎に絡み付く。締め付けの増した蜜壺で、伝一郎は、更に腰を打ち付けた。そして、小さな呻き声を合図に、陰嚢(いんのう)の堰を切る。後頭部に、僅かな疼きが走った。
 義子の責めに貴子は、再び、忘我の極みの如き嬌声で鳴き喚き、上に為った伝一郎の背に爪を立てて縋み付くと、夥(おびただ)しい程の“迸り”を蜜壺の奥深く、※4女門で受け止めた。
 二つと無い快感が大波と為って、一気に彼女を呑み込む。上も下も判らない。宙を舞う様な感覚の中、今夜、二度目の昇天と相成った。
 絶頂から、次第に全身の強張りが解けて行く。貴子は、荒い息遣いを繰返しながら、時折、薄ら笑いを浮かべている。
 快感の余韻が漣(さざなみ)の如く齋(もたら)される度に、身を震わせて笑みを浮かべる──。毎回、醜態を目にする度に、伝一郎には白痴の様に見え、気味が悪くて仕方ない。

 しかし、其処には、哀しい現実が有ったのだ。
 
 実子を失って幾年月──。その間、貴子は自責の念に駆られ、ずっと自らを追い詰めてしまい、結果として精神まで蝕まれてしまった。
 伝衛門は、直ちに貴子を療養所に隔離し、治療に当たらせた。既に、日本でも有数の“炭鉱王”として名を馳ていた伝衛門と言えども、人の口に戸を立てる事は叶わない。「炭鉱王の嫁は、気がふれた」等と、有らぬ噂が広まるのを避ける為の措置である。
 貴子は幸い、僅かな療養期間で正気を取り戻すに至ったが、それ以降、外界との接触を極端に絶つ事にて、辛うじて現状を保てていた。
 ところが、そんなある日、彼女の心情を無視した事件が再び巻き起こる──。夫、伝衛門が妾の子である伝一郎を、嫡子に迎えると言い出したのだ。


「ガラパゴス・ファミリー」の最初へ 「ガラパゴス・ファミリー」 72 「ガラパゴス・ファミリー」 74 「ガラパゴス・ファミリー」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前