大切な意味-5
数分経って。私は、目が覚めた。
「冷たい…。」
額に冷たいミネラルウォーターのペットボトルを乗せられていた。
「気がついた?歩菜、大丈夫か?」
「大丈夫!!いつものことだからっ!!だから……ハァ…。」
まただ…。
「大丈夫かぁ?」
「大丈夫っ!!。」
私は、自分の息を整え、話した。
「ごめん…。私な…過呼吸になんょ。こぅやって子供のこと思い出したらいつも涙が止まらなくなって呼吸がくるしくなってくるんな。」
慎祐は、何を思ったのか私を抱き締めて来た。
「な…何?」
「苦しかったんゃな…。寂しい思いさせてごめんな…。だから落ち着いて、俺の話しを聞いて欲しい…。」
私は、慎祐の話しを落ち着いて聞いた。
慎祐は、事故にあったらしく、そして大事な携帯も破損させたらしくて、退院した日から毎日、私のいると思っていたファミレスに来ていたらしい。
「私の勘違い?」
「だから俺は、歩菜を今でも…好き。」
慎祐の唇が近付いて来た。
「やめて!!」
「歩菜?」
「遅いょ…。私、もぅ好きな人ぃるんゃ。あれからのショックを立ち直らせて、私の引きづっていた気持ちを無くしてくれた人。だから…慎祐の気持ち受け取れない。」
「そっか…。俺、フラれたなぁ〜。歩菜、変ったな!!ぁん時のお前は、子供で甘えたやったのにvV今年の墓参りさせてくれなぃか?」
「良いょ…。」
私は、車を降りて花束を持って歩いた。
「優希…。ママゃで…。今日は、ぁんたのパパ連れて来たんゃで!!」
「優希…。ごめん…。」
慎祐は、ただそれだけしか言わなかった。涙を流して…。