夏純-8
男は逝く気配が無く、屹立は変わらずにビンビンと揺れ動いていた。
ジョボボボ……ジョッ……ジョロロ……。
突然、夏純の放尿が始まった。開いた足の間から、滝のように木の床に垂れていった。 夏純は目を閉じていたが、すぐに目を開き、遠くを見ながら放尿を続けた。
長い放尿だった。我慢していたのだろう。
途中で止めるより、今、全部出し切りたいという表情を浮かべている。
やがて、勢いが弱くなり、絞り出され、また弱くなり、二、三度繰り返して途絶えた。
夏純は安心したのか目を閉じ、テーブルの上に伏せてしまった。
男は、夏純の身体を起こしたが、すでに意識がなかった。手を離すと、ベランダの木の床に崩れ落ちた。
「おい、ねえちゃん、失神しちゃったぜ。……久しぶりだったみたいだなぁ」
男はタオルケットの下で尚代の手が蠢いているのを見つけた。
「おやっ、奥さん。……もしかして、また自分でオナってるんじゃ……」
男と目が合って、ハッとして動きを止めた。
男は近づいて、タオルケットをはぎ取った。
尚代の股間に置かれた右手の指先が濡れていた。
「姉ちゃんの逝くところ見てて、羨ましくなったんだろう。……ふふふ、欲しくなったんだろう。……図星ってとこかな」
「いやぁ……言わないでぇ」
尚代は顔を赤くしている。
「待ってろ、姉ちゃんを始末したら、存分に挿れてやるから……」
パラソルの下の椅子に夏純を乗せ、椅子に縛り付けた。
「よし、これでいい。さてと……待たせたな」
デッキチェアの足のロープをほどき、両足首を持ち上げ、尚代の股間を眺めた。
茶褐色の花びらが硬く立ち上がっている。その間が蜜で満ちていた。花びらの合わせ目の尖りが真っ赤になって膨らんでいた。
「ビショビショじゃんか。……このぶんだと、逝っても逝っても逝き足りねぇってようすだなぁ」
男が、尚代の尖りに触れた。
「ふふふ、真っ赤じゃねぇか。……こんなに硬くして。可愛いじゃねぇか。…………濡れてパックリか。……ねえちゃんと同じにしてやるよ」
掴んだ足首を肩まで押しつけ、尚代を二つ折りにした。
秘裂が真上を向いて光っている。
男は亀頭を肉壺の入り口にあてると。先ほどと同じに一気に押し入れた。
「ああっ……いやぁ……」
スルスルと吸い込まれるように入っていった。
すっぽり納まると、男は尚代の蜜壺の感触を満喫して満面の笑みを浮かべている。
「ああっ……いいぃぃ」
「そうだろう……マンコが喜んでいるぜ。……マンコの中が熱くなってる。……おう、姉ちゃんより締め付けてくれるじゃねぇか。……よし、よく我慢してたな。……それ、褒美だ」
男が激しく動き出した。
「ああっ!……あっ……あっ……」
たちまち出し入れしている屹立が白く濁った蜜液に包まれていった。
男が足首から手を離した。
尚代は固定された右手首から指を伸ばし、硬くなった尖りを腰の動きに合わせるように、自らリズミカルに指先で擦りだした。
「あああ……すごぉい……いいいい……いいい」
尚代は震えるような声を上げて、激しい動きの男を受け止めている。肉壺で男が動き、自らの刺激で尖りを擦っていくうちに、尚代はしだいに身体が震え始めた。
鼻孔が小刻みに膨らみ、下腹部が波打ち始めた。
太腿が震えている。
「あああっ……いいいわぁ……もっと突いてぇ……」
いつのまにか、尚代は男にねだっていた。尖りを擦る指が淫猥に蠢いている。
「いいのよぉ。……もっと、たくさん。……ねぇ、もっとよぉ」
「奥さん。逝ったからといっても止めないからな。……夏純と同じにしてやるから……逝っても逝ってもな」
尚代の耳には、すでに男の声は聞こえてはいなかった。
いつしか尚代は、絶頂の叫びを上げていた。
それでも、男は腰を動かし続けている。
それに応えるように、尚代の両脚がいつまでも宙を泳いでいた。
<尚代 第二話 終了>