夏純-3
「おい。……オナニーしないんだったら、こんなでかいものは必要ないよな」
ナイフの刃の背で、女の尖りをつついている。尚代の尖りは、先ほどからの男の刺激の連続で、包皮が剥けて、丸く頭を出していた。
「ひぃぃ。……いやっ、やめてぇ」
「オナニーしない奴にこんなのはいらねえぇよな。なぁ、奥さんよう。……でかくなるとあちこち擦れて邪魔だろう。……それに、スラックスなんか穿くと飛び出してるのが見えるんじゃねぇかぁ。………ふふふ、でも、これを切り取っちゃうと、今日は楽しめなくなるから、……さぁ、こうするとどうだ?」
男は尖りの上の毛をザクッとナイフで切り取った。切れた毛を夏純の目の前でハラハラと散らした。
突然の男の行動に、夏純は目を丸くして、散っていく陰毛を見ている。
再び、毛をザクッと切り取る。
「やめてぇ、……毛を切らないで。……主人に知られたら……」
「あっ、そうか、そいつは困るだろうな。……たしか、旦那とは毎晩して、一回だけ逝かせてもらってるんだったもんなぁ。……ええっ?」
突然の質問だった。
「しっ、してない。……毎晩なんか……してません」
やっと答える。
「じゃぁ、この前したのはいつだよ。一週間前かよ」
「いえっ……」
「ひと月前かよ?……ええっ?」
答えず、首を振るばかりだった。
「そいつは、奥さん。セックスレスってやつじゃん。……まずいねぇ。……日本の夫婦の半分はセックスしてないんだそうだが、尚ちゃんも、夏純ちゃんも同じなんかよ」
「そんなこと……」
「でも、旦那とすることも無いのに、毛が無くなったのが、どうして知られるんだよ」
「今晩するかもしれないの。……だから……」
夏純の頼みを聞き入れずに、またもや、大きく切り取っていく。
「やめてぇ、お願い。……やめてっ!お願いします。切らないで!」
ナイフの動きを止めて、夏純の顔をじっと見た。
「おまえも、尚ちゃんと同じことを言うな。そんなに旦那に操を立てるのが大切なのか。えっ?……それとも、そんなに亭主のチンポに惚れているんか?」
ナイフを夏純の頬に突きつけた。
「いえ、主人の優しさに惹かれているんです。……子供もいるんです。だから……」
「最初は尚ちゃんもそう言っていたが、今やおれのチンポの奴隷よ。……なぁ、尚ちゃんよぉ」
尚代は激しく首を横に振る。
「なぁ、奥さん。たまに旦那にだけかまわれていて、女の部分って、こんなにでかくなるものかなぁ。……もう、皮がズル剥けてるじゃねぇか」
「ねぇ……もう、いわないでちょうだい」
「ふふふ……ほれっ、プルプルしてやるか?」
「ああっ……いやぁ……」
男は秘裂のヌメリを指先につけて、夏純の尖りをクネクネと左右に擦った。指を三本揃え、指と指の凸凹を利用して尖りの頭を振るように擦っている。夏純の亀頭はそれに応えて一段と硬さを増していった。
「あっ……あうっ……」
呟くような喘ぎが始まった。眉根を寄せて、押し寄せる歓喜の波に耐えている。
「おい、いい気持ちなんだろう?こんなに硬くして。……ええっ?」
不意に聞かれた。
「いっ……良い気持ちっ……なんてっ」
やっと答える。上体を揺らして耐えるのが精一杯で、言葉が続けられない。
「あうっ……あぁぅ……」
「じゃぁ、なんで、息荒げてんだよ」
夏純は湧き出てきそうになる喘ぎ声をこらえ、目を閉じて、やっとのことで首を横に振っている。
「正直に言えよ。……ええっ?」
答えることができずに、首を振るばかりだった。
尖りに刺激を受けて、声こそ出していないが、息づかいは完全に男のペースだった。身体を小刻みに揺らしながら、ハッ、ハッ、ハッと、息を吐きながら顔が仰向いていく。
「ほれっ、ほれっ、ほれっ。……気持ち良いだろう」
男の刺激に合わせるかのように、夏純は口をパクパクさせているが、目を閉じ、眉を寄せて、漏れ出そうになる声を必死でこらえていた。
「手の指が痛くなるくらい、奥さんの尖りがカチンカチンじゃねえか。……それにしても、奥さんのマンコ、ネバネバのネチャネチャになってるぜ」
身体が自然に伸びてきて、硬直した筋肉に痙攣の兆しがみえてきた。
「なぁ、夏純さんよ。ホントはどうなんだい。してるんだろ、一人で。……月のものがやってくる年頃なんだから、定期的に疼いちゃうんだろう。……して欲しくて、して欲しくてたまらないのに、なぁ。……旦那に放っておかれたんじゃなぁ。自分で慰めているんじゃないか?」
夏純は首を横に振っている。息に細い喘ぎ声が混じっている。
「逝きたいんだろう。なぁ、奥さんよぉ」
「あっ……ああっ……あうっ……あうぅ……」
喘ぎ声をあげることだけしかできなく、言葉などはでてこない。鼻孔が開いて、太い息が男の顔にかかる。
「ふふふ……」
男は、満足そうに笑った。