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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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素敵な誕生日…な、筈が-7

何だかイライラが治まらない、これはもう完全に風馬君のせいだ。

急にこそこそし出して、私との映画を振って何故か巴ちゃんを追っかけて二人っきりでこそこそ何か話し出すし、昨日の電話だって、私の自宅に来てようやく二人になれると思ったらあの佐伯君とまーた仲良く会話して、何が声が聞けて嬉しい…よっ!彼とあまり仲良くし過ぎないでって言ったのに。大体あの星を観たのだってやっぱり理屈は通っててもそれでも…。キス直前のあの着信音がなって以来、ロクな事がない。

そりゃー風馬君にも考えはあるのでしょう、でも!

このもやもや一体どうしたら。

「いよう!柊さん。」
「えっ!」

懐かしい声、振り向くとそこには元彼が。

「佐伯、君!?なんで。」
「いやーちょっとやぼ用で、つーかちょっと親父に会いに。」
「…そうなの。」
「まっ、それから折角だし風馬に。」

また風馬君!?

そういやこの公園、風馬君の家の近くの、お互い同じ理由でここに。…人生って本当に
不思議だ、嘗て太陽のような笑顔で少しぶっきらぼうだけど優しい彼氏と別れて暫くして
今度は妙な恋敵となるなんて。

「風馬君に何の用?」
「ん?何って親友に会うのに理由何か必要か?」

私がむすっとあからさまに貴方のせいで機嫌が悪いのにまるで察する様子もなくにへらーと答える、こういう所付き合ってた頃から変わってないな。

「あいつー、元気にしてっかなー、やっぱ実際顔みたいとちょっとなぁー。」
「……。」

何よ!あれだけ近づくなって言ってるのに、私の気持ちを踏みにじって自分たちばっかり
…その時私は自分でも信じられないくらい酷い事を思いついてしまった。

「ねぇ佐伯君、そこに座って。」
「えっ、何うわっ!」

私は彼を強引に近くのベンチに座れせ、そしてケータイを取り出し。

「なっ何だよ急に!っておいっ!」
「……。」

それは決してやってはいけない禁断の…。


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