E落成式-1
今回は真由美さんのご主人も出席してくれた。
前日真由美さんからラインがあってそのことは聞いていた。
「彼女に逃げられてまた私に帰ってきました。
例の一件は絶対に内緒にして下さい。そして悟られないようにして下さい。
変な馴れ馴れしさは厳禁です。お願いします。 真由美」
「君次第さ。念のためハメ撮り映像はスマホに落しておきました。
3台のカメラなのですごい迫力です。 雨宮」
「初めまして柴崎です。いつも妻と娘がお世話になっているようで感謝しています。」
「真由美さん、ご主人メチャ男前ですね。美男美女の子結菜ちゃん、きっと美人になるよ。
もうすぐ田中さんや増田さんも見える頃だから公園のテーブルに移動しましょうか。」
慎一と結菜ちゃんを滑り台に連れていき柴崎夫婦は大テーブルについた。
料理に来てくれた南店の料理長を手伝うためにキッチンに入った。
しばらくしてひかりさんが呼びに来た。「全員揃いました。始めましょうか。」
「すぐに行きます。今日はひかりさんと同い年のワインを用意しました。持って行って下さい。」
料理を満載したサービスワゴンで大テーブルの近くまで行ける。
後は全員の手渡しで料理が並んだ。
「みんなで考えた公園が完成しました。僕一人じゃこんなにいいものは出来なかったと思います。
皆に感謝の気持ちで今日の落成式を計画しました。酒も料理も十分ありますので楽しんで下さい。
子供たちの食事は今料理長が作ってくれています。もう少し遊ばせましょう。では、乾杯!」
「乾杯〜」「乾杯」「いただきます」
子供5人大人7人の宴が始まった。
今日は30年前製造のワインを奮発したのでみんながそれを飲んですぐ空になった。
子供用の食べ物を運び終えた料理長が「今日は私はこれでお店の方へ戻ります。」
玄関まで見送りお礼の封筒を渡し「ありがとう。おかげで楽しい一夜になりそうです。」
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
公園のナイター設備が自動で点灯し明るくなった。
相変わらず子供たちは走り回り、大テーブルの大人たちは酒が進む。
「照明に導かれて小虫が来たようなので室内に移動しましょう。
子供は子供部屋に大人はキッチンに集合!」
人数が多いので移動も簡単に終わった。
空き皿が流しに山積みになっている。
真由美さんが気を利かして洗い始めた。
僕は隣で簡単な酒の肴を作る。
柴崎さんがカウンターの上に空の器を返却しながら妻に話しかけた。
「真由美。どうだろう明日の結菜の誕生パーティ雨宮さんと慎一君招待しようと思うんだ。」
「駄目よ。迷惑よ。それに慎一君が眠くなってしまったら可哀想でしょ。」
「雨宮さん、僕は明後日には広島に帰らないといけないんです。
それで少し繰り上げて明日結菜のお誕生パーティをやろうと思うんです。
もし迷惑でなかったら来てくれませんか?」
「それは嬉しいな。真由美さん僕たちも参加してもいいですか?」
僕の右手はスカートの中に入りショーツの上からその部分に触れている。
夫を目の前にし抵抗できずに堪えている。
両手は流しの食器洗いに取られ逃げることもできずに腰を小さくねじるだけだ。
落としたスプーンを拾うときショーツを膝まで引き下げた。
席に戻ろうとする柴崎さんを引き留めるために話しかけた。
「明日何時頃にお邪魔したらいいですか。普段着でいいですよね。」
「じゃ、6時ごろにお越しください。真由美それでいいよな。」
「ええ。その時間ならもうお料理も出来ていると思うわ。」
少し甲高い声でうなずいた。
中指が亀裂に滑り込んだ。