第四章 漂着した恋人-17
「うんっ、ママ、しよ! オッパイ見せて、ママ!」
子供に戻った土橋にそうせがまれると、涼子は残していたキャミソールの裾を持ち、裏返しにしてブラカップの支えを失ったバストが揺らして一気に脱いだ。
肉感ある肢体を明るみにしてショーツ一枚の姿になった涼子は、
「エッチだよ、ママ」
そう子供に褒められて、ショーツの中でまた蜜を漏らした。
年齢は自覚しているが、正直、体の若さには自信がある。肌には張りがあり全く重力に負けていない。同年代の女とはレベルが違う。
「ほら、オッパイ、自分で寄せて?」
「こ、こう? あんっ……!」
肌身を晒け出したことで、もう迷いはなかった。
涼子は自らバストを掬い上げ、性感が昂ぶった、いつもよりズッシリとした張りに驚きつつ、狭間に縦筋を作った。土橋が下端の合わせ目に先端を擦り付けてくる。柔らかい肉にヌルヌルの亀頭を押し当てられて、涼子は鼓動を甘く震える鼻息を漏らした。
「ママ、挿れるよぉ……?」
「あ……はあっ、い、いいわよ……」
「オッパイでエッチするんだね?」
更に強く先端が押し付けられると、バストの中から熱い掻痒が渦巻いて、もう我慢できなかった。
「ああっ!! お、犯してっ! マ、ママのオッパイ、オチンチンで犯してぇっ!」
その絶叫はは当然自分の耳にも届いた。遂に言ってしまったのだ――子供に向かってなんてことを。
ヌルンッと熱い塊が胸乳の肌へ滑り込んでくると、涼子はすぐに手でバストを上下に揺すって、二回、三回と肉塊の感触を味わっていく。母親であることをかなぐり捨てて、一人の女に戻ることで、胸乳で性楽を貪などという下賤な行為の疚しさを逃した。母親としてバストで自ら男茎を愛する快感は、四肢を拘束されたビジネスマンとして犯された時をはるかに凌駕してきた。
「マ、ママ……き、気持ちいいよおっ、ママのパイズリっ」
土橋が腹を揺らして腰を振ってくる。上躯にかけられる体重が苦しいのに、涼子は気色悪い土橋の喘ぎに興奮を掻き立てられ、胸乳の圧迫を増し、動かす手を更に早めた。
「ああん……き、気持ちいい?」
男にこんな不埒なプレイを許すような自分ではなかった。男茎に摩擦の快楽を与えるために、自分のバストを使わせるなど、到底考えられなかった。
男は皆、女の自立を邪魔する、汚い奴ら――
しかし今の涼子は、そんな自尊心は雲散霧消していた。突き出されるたびに相変わらず慢汁を撒き散らしてくるコレは違うのだ。オンナを前にして情欲を催すオトコだとか、そんな下らない存在ではない、神威さえ覚える聖柄にすら思えた。
「気持ちいよ、ママ……。ねえ、足、ソファに乗せてM字してぇっ」
おねだりされるままに、涼子は脚をソファの縁へと上げ、限界まで開いて踵を縁に乗せた。
「……ま、真璃沙お姉ちゃんっ!」
「えっ……、な、な……なに……?」
幼児プレイのまま呼ばれた真璃沙の、戸惑いの返事が聞こえる。「ママのパンティどうなってるか見て?」
「うっ……!」
大胆に開いた股間が真璃沙に覗かれようとしている。さっきからずっと蜜を漏らし続けているのだから、下着はさぞイヤラしいシミで汚れているだろう。
「……ぬれてる」
だが涼子は辱しいというよりも爽快だった。土橋の淫虐に遭って汚れた下着なのだ。ライバル奴隷に見せつけた。こんなにも気持ちよくなっていることを。
「ママのオマンコ、濡れてるんだあっ……、す、すっごいね、ママぁ……、ねえ、お姉ちゃん、いっぱい濡れてる? ビショビショ?」
「……やめてソレ。マジキモなんだけど……」
呆れる声。本当に愚かだ。
まだ真璃沙はまだ子供だから分かっていないのだ。まだ若いから土橋の赤ちゃん言葉の心地良さがわからないのだ。
「ママっ。真璃沙お姉ちゃんに見せてあげよ?」
涼子を見下ろしてきた土橋が腰を振るスピードを上げた。「……もっと思い切り挟んで!」
摩擦熱を感じるほどバストを搾ると、蜜壺と同じく、自分のバストは本来的に男茎に律動してもらうためにある場所だと思えた。
「うあっ、やっ……ま、まさかっ!」
狭間を肉が激しく擦る律動に触発されて、下腹の奥が暴ぜそうな衝動が起こり、思わず言葉を発した。こんなことがあるのだろうか? だが、体の奥から起こってくる蠢動には身に覚えがあり、間違はいない。
「ママ! イッてっ? パイズリでイッちゃえっ」
聞こえた刹那に真っ白になった。M字に畳んだ脚の中心から、ショーツに向かって激しく蜜が噴き出し、何も捻じ入れられていない虚洞がビクビクと収縮した。
「ああ、イッたねえ……す、すっごいよ、ママ。ねえ、どお? お姉ちゃん。ママ、イッたらもっとグチョグチョになったぁ?」
「あ、うん、はいはい。なったなった」
絶頂で朦朧とする視界の端に、自分の絶頂を見届けた真璃沙が映った。
何、土橋を軽くあしらっているのだ。この陵辱が終わったら、その髪を引きずり回して引っ叩いてやる。
涼子は本気で思った。だが今はそんなことにかまけている時間はない。真璃沙を躾けるのは後回しだ。何せ土橋の男茎は、まだ自分のバストの間で力強く怒張を漲らせているのだから。
「ね、ママ、オマンコでも気持ちよくなっていい?」
タイミングよく魅力的な四文字が聞こえてきた。絶頂した直後の蜜壺を、あの肉槌で狂いそうなほど掻き回して欲しかった。