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なりすました姦辱
【ファンタジー 官能小説】

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第二章 報復されたシングルマザー-17

 ふと傍を見ると、バストを犯された上に服の中で射精されるという恥辱を受けた上職を目の当たりにした汐里の息が熱く荒いでいた。
「汐里……美味しそうなニオイがたまらないか?」
 ビクッと肩を揺らした汐里が、ゆっくりと保彦へと顔を向けてくる。瞳に湛えた妖しげな潤みから、頷かずとも答えが分かった。
「宮本マネージャーをお掃除してやれ。得意だろ?」
「え……」
「ほら、汐里の大好きなザーメンがいっぱいだ。好きなだけ舐めて味わったらいい」
「……あ」
 スマホを置いた汐里はテーブルに登り、迷うことなく涼子に覆い被さっていった。
 最早エグゼクティブマネージャーへの敬意はない。顎に散った白濁の雫へ半開きの唇を近づけていく。
「い、いやっ! 何するのっ、広瀬さんっ、落ち着いてっ!」
 汐里は抗いを取り戻した涼子の頭を、女とは思えない荒々しさで抑えると、舌を伸ばして粘液を掬い取っては顎を上げ、コクンと喉を通していった。
「おいし……」
 何度もそう呟き、汐里は首筋から喉元にまで舌を這わせていく。
 今日の汐里は陽動と撮影役だけに使うつもりだった。だが涼子の気位をして、同性の目の前で情けない姿を晒すことは、或る種男の前である以上に恥辱的であったようだ。しかも汐里は普段職場で下位に仕えている女。棚ボタとはこのことだ。
「では、マネージャー。俺はオパンティの味を確認させてもらいますからね」
「うっ、はっ……っ、やめ……」
 男にはない繊細な感触の汐里の舌が這う擽ったさからか、あるいは熟れた身体が淫らな感覚を思い出し始めたのか?
 嫌忌している土橋が脚の間に迫りくる抗いの中に、甘い吐息が混じっていた。小刻みに震えているストッキングの脚肌の先に、黒い薄布に包まれた丘が臨めた。
 あそこへ到達すれば、涼子に何が起こっているか分かる……、いや、保彦にはもう分かっていた。
 その同じ「事実」を、涼子に知らしめてやるのだ。
「あうっ……や、やめてっ!」
 抗いを合図として、構わず保彦は顔を突っ込んでいった。途中で太ももに頬を挟まれたが、舌を伸ばして柔らかな肌をペロリと舐めてやると、ヒッと短い悲鳴があがって圧迫が弛んだ。
 その隙にグイッと前進する。秘所が鼻先に近づいてくると、一日分の色香に眩みそうだった。内ももに顔を強く挟まれている苦しさすらも心地良い。
「んぐ、……ん、あぷっ……、はあ……、おいしい」
 貪欲になった汐里の声を聞きつつ、遂に最奥まで顔面を到達させた。獣の唸り声をとともに媚肉の丘へふるいつく。
「ああぁっ!」
 無念の叫びを上げる涼子が、どれだけ体を仰け反らせても虚しく鎖が鳴るだけだった。保彦は溢れくる垂涎を気にせず、思い切り唇を密着させた。匂い、味、感触、全て平らげるつもりで。




 いかにも若い女が好みそうな甘めのフレグランスが漂っている。身悶えする途中で瞼を開くと、視界を汐里の上体に覆われていた。
 土橋の不浄の体液を浴びた顎から首筋全てに舌を這わせた汐里は、それだけでは飽き足らず、ブラウスのボタンを外し、ベージュのブラに包まれたバストを暴き出すと、胸乳の間に白澱んだ溜まり汁をジュルルッと音を立てて吸い上げた。
 汐里には性感を愛撫する意図はないだろう。水脈を辿るように男汁を探しているだけだ。
 しかし生まれて初めて肌に這う女の舌先は、性楽を掘り起こすというより、まるで辿った軌跡に性楽を植え付けていっているかのような、もどかしい疼きを肌の下から呼び起こしてきた。
 涼子は瞼を下ろし、熱病に浮かされるように左右に頭を振ったが、
「んあ……」
 汐里のうっとりとした声に導かれ、薄目で胸元を見た。ちょうど汐里が尖らせた舌を伸ばし、ブラと胸肌の境に近づけていくところだった。
 そこには……、ネットリと糸を引いた凝粘体が涼子の微動に合わせ震えていた。
「うっ!」
 ブラウスの中に押し込まれる直前に見せつけられた、裏側に黄ばみをベットリと蔓延らせていた土橋の男茎がフラッシュバックする。
 汐里の舌先がそれを掬い取って呑み込んでいくのを見て、涼子はえづきに腹を搾たれた。その不浄が思う存分自分の胸に擦り付けられた事実を改めて思い知り、より深い屈辱の底に叩き落とされる。
 その張本人は、ずっとショーツを舐め回していた。
 唇を押し付けたままくぐもった声を上げ、突き立てた舌から夥しい唾液を染み込ませてきていた。嫌悪のあまり圧死させるほど太ももで挟んでやっても、全く意に介さず、媚丘を汚らしい口唇で蹂躙し続けていた。
 二つの唇による淫辱の中で、涼子に一つの危惧が湧いていた。
(う、うそ……)
 汐里がバストから汚辱の証である粘滴を舐め取ったと同時に、下半身では土橋がクロッチの上から舌先で雛先を弾いた。瞬間、下腹にジーンとした疼きが湧き、体の奥に淫らな潤いを感じた。
 ――そんなことがあるわけがない。
 職場で活躍し、上席と崇められている自分が、四肢を拘束され、上肢を体液で汚された上に、下肢へ顔を突っ込まれ……、そんな暴虐を受けて淫らな証を滲ませるわけがない。
「く……!」


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