第二章 報復されたシングルマザー-15
「いやっ、み、見ないで……」
横から秘丘の高さを確認していると聞こえてきた羞恥の声に導かれ、保彦は思わず手を伸ばし、下着の表面をスルリとなぞって丸みを確かめずにはいられなかった。
ひと撫で指先から伝わってきた柔らかみに男茎が暴れ、腰がビクつく。
「いやあっ！」
体に触れられて、また涼子は身を捩らせた。チェーンの乾いた音が響いた。動けないと分かっていても、そうせずにはいられないのだろう。
「柔らかいですねぇ、マネージャーのモリマン」
保彦は胸を躍らせて、逃げ惑うショーツの丘を追って指を這わせた。
「ほら汐里からも見えるか？」
「う、うん……」
土橋という野卑な男の目だけではない、同性であり職場では下位者でもある汐里の目線にも晒されていることを教えてやると、涼子の羞恥が嵩み、その頬はますます赤らんでいった。
「汐里、何やってるんだ。撮れ」
「あ……そ、そうだったね」
その声を聞いた涼子は慌てて頭を上げた。
汐里がスマホを両手で構えているのを見るや、
「やっ……、ひ、広瀬さんやめてっ！ や、やめなさい！ 何してるかわかってるのっ」
と大声で叱ったが、汐里は怯えることもなく、カメラのアングルを調整しつつ、
「……すみません、マネージャー。でも、こうするしかないんです」
と言う声が熱く湿り始めていた。
「なんで？ なんでなの、広瀬さん……ううっ……」
そう簡単に心が折れてもらってはつまらない。もっとじわじわと嬲ってやりたい。
魅惑のデルタを触っていると、男茎の疼きに耐えられなくなってきた。
保彦は体を起こし、腰の辺りを跨いで涼子の視界を塞ぐと、その目線上でズボンの前に手をかけて中身を取り出し始めた。
「うっ……やっ！」
「マネージャー、……もうたまんなくなってきました……。一発ヌカせてもらいますね？」
衣服に擦れて暴発してしまわないように、慎重に中から男茎を取り出す。もう先端から漏らした汁で陰嚢の方まで湯気が出そうなほどドロドロになっていた。
「う、うそ……や、な、なにそれ……」
異形の肉茸の姿に耐えかねて顔を背けた涼子へ膝を進め、
「どうです？ 俺のオチンチン。いや、オチンポですか？ 宮本マネージャー様は、コレのこと、何て呼んでるんですかねぇ」
見ることができないのであれば、クチュッ、クチュッと音を立てて扱くことで、今から襲いかかろうとしている淫らな肉茎の存在を主張してやった。涼子は首を細かく振って不快な音を振り払おうとするが、両腕を上げて拘束されていては耳を塞ぐことができず、ダイレクトに届いているだろう。
「ふうっ……、じゃ、我慢できないので、ヌカせてもらいますね」
一番に陵辱する場所は最初から決めていた。
保彦は四つん這いになって片手を涼子の顔のそばに付くと、根元を持った男茎の先を涼子の腹の辺りへと近づけていった。
「うおぉっ」
高級そうなブラウスのサラリとした表面に男茎の裏側が触れただけで激しく腰が慄いた。跳ねる男茎の狙いを何とか定め、ボタンで留められた間のブラウスの袷から、巨大な亀頭を中へ侵入させていった。
闖入を果たすや、今度は涼子の肌に直接裏筋が触れた。ブラウスに触れた時とは峻烈さが段違いだった。ビクビクッと腰が震え、ビュッ、ビュッ……と、透明の飛沫が上衣の中で迸る。
「ひいっ！ いやあっ！」
撒き散らされた滴の熱さを肌に感じた瞬間、狂ったように涼子が暴れるので、腹の上に馬乗りで体重をかけ、膝で挟んで抑えつけた。
「ああ……、おキレイな宮本マネージャーの服の中に、入ってますよぉ……ア、レ、が」
腰を進めていくと、先端が目的地に到着した。
カップに包まれた豊かな膨らみが先端を押し返してくる。ググッと陰嚢が持ち上がってきたから、保彦は慌てて括約筋を締めて暴発を防がなければならなかった。
「抜いてっ……！ 変態っ！ そんな汚いもの抜いてっ……、早くっ。抜いてって言ってるでしょっ！」
同じ言葉を何度も繰り返す涼子に真上から顔を迫らせ、
「抜けって、何を、ですかぁ？」
「ううっ、いいからっ。服の中から抜いてっ！」
「くくっ……、ペニス、っていう言い方もできないんですかねぇ」
保彦は涼子の返事を待たず身を起こすと、左右から涼子のバストに手を添えた。柔らかみが掌に触れただけで、また小爆発が起こる。
「いぎっ……。いやぁ、もう……」
まだ本流ではない、先走りの不浄を肌に浴びただけで、尋常ではない苦悶に苛まれている。気位が高いだけに、このように変態じみた、玩具としての扱いは耐え難い辛苦なのだろう。
涼子の苛難が深ければ深いほど、保彦の期待は高まる。いったい本流が迸った暁にはどうなってしまうのだろう、と胸を焦がす期待に息を荒ぶらせて狭間に添えた男茎を左右のバストで挟んだ。
「うおおっ、こ、これはっ……」
想像力が足らなかった。
いや違う、不足していたのは経験かもしれない。