〈制服と麻縄〉-12
「ッ!!!」
御主人様を主張する鬼畜オヤジの指先が、パンティの上から肛門を正確に捉えた。
その尻の局部に感じられる接触は、目の前のモニターに映し出されている光景と寸分違わず同調しており、つまりこれは《現実》なのだと愛に対して思い知らせてくる。
それは幼器に触れられるのとは比較にもならないくらい、絶対的に《嫌》な接触であった。
『もしも…だ……もしも此所から無事に出れたとしてもだ、絶対にオマエは俺以外の男で満たされる事はないんだ……何故だと思う?……今からこの身体に変態しか知らない《快感》ってヤツを「嫌」ってほど刻み込んでやるからだよぉ……』
「むごおッ!?む…むおぉうッ!」
両の掌は尻肉をしっかりと抱えだし、ゆっくりと割れ目を拡げながらパンティ越しに肛門を擽りだした……それは愛の想像の範疇を超えた《躾》の始まりを予感させるに充分に過ぎた……。
『この糞の穴をよぉ、チンポをブチ込める《ケツマンコ》にしてやる……イヒヒヒ……オマンコみてえにチンポで気持ち良〜くなれる“穴”に作り替えてやるよお……』
「ぷお…ッ!?ふッ…ふごッ?むごおぉおッ!」
愛はまだ14才である。
授業で教えられる性教育にアナルセックスなど有ろうはずはなかったし、興味本位で読んだ少し過激な性描写のある少女マンガでも、そんなプレイなど描かれてはいなかった。
いや、そんなものではない。
異性間で愛を確かめあう時間にも必要としない、ましてや生物としての生殖活動においても意味を見出だせない肛門性交を強いようとしている。
そればかりか肛門に淫逸な悪戯を加え、全く知らないままで良い快感を芽生えさせて、下劣な《変態》に仕上げてやろうとしているのだ。
まさに想定外の遊戯である。
鬼と畜人の成せる凶行である。
脹ら脛ほどの太さのある注射器のような浣腸器が持ち込まれ、パック詰めの生卵も運び込まれ、そして様々な色や形をした玩具がズラリと並べられ……それら全てが自分の肛門に使われると察した愛は、まるで処刑を直前に控えた囚人のように青ざめ、ガタガタと震えだした……。
『愛……もう俺はオマエ無しじゃあ生きていけねえんだよぉ……オマエも俺無しじゃあ生きていけねえように……フヒヒッ…「御主人様が欲しい」って身体が騒ぐように……イッヒヒヒヒ!』
「んむぐ?むぐッ!?んぐッ!」
『クククッ!御主人様は愛ちゃんを『愛してる』って言ってるんだよ?ププッ…嬉しいよね?嬉しくないはずはないよ……だってもう“ペット”なんだもん……プクククク!』
長髪男の手によって割られた生卵の中身が、トプンッと浣腸器のシリンダーの中に落とされるたび、愛は引き攣った呻き声をあげて怯えをみせた。
一個……二個……そして五個、六個……まだまだシリンダーの半分にも満たない量だが、愛からすれば量などではなく、その行為そのものが嫌悪と恐怖の対象だ……。