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《幼虐〜姉妹姦獄》
【鬼畜 官能小説】

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〈制服と麻縄〉-10



(だ…出してえッ!)


愛は突如として立ち上がり、カメラを構えた男達の向こうに見えるドアに向かって駆けようとした。
絶望しかないと思っていた真っ暗闇の未来に、希望の光が確かに点ったのだ。


『なんだ?此所から出ようってのかあ?』


愛は自分から芸能の世界に入った訳ではなかった。
亜季の人気に肖る(あやかる)形で、言ってみれば周りの大人達の都合で入ったと言っても過言ではなかった。

言われるがままにカメラの前に立ち、様々な衣装を纏ってはポーズを決めたり、或いは別人に成りきって喜怒哀楽を表し、役柄によっては“生意気”の謗りを受けた。

思ったほど華々しくもなかった芸能活動の裏側で、愛は人並み以上に悩み苦しみ、辛酸を舐めたりもしてきた。

そんな時、いつも両親は温かく抱き締め、背中を押してくれた。
本当は弱くて繊細な愛を気遣い、自信を膨らませてくれる言葉を与えてくれていた。

そんな両親が、芸能人前園愛・亜季を失う事になろうとも、愛娘のこれまでの努力を無にしてしまうと知りつつも、自分の元に取り戻そうとしている。

世間の目が“どうなるか”を知りながらも、行方の知れなくなってしまった我が子を助け出そうとしているのだ。


(はッ…離してッ!パパッ!私は此所にッ…此所に居るのよッ!!)


もう救助の手は、そこまで伸びている気がしていた。
ここで大きな声を発てられたなら、直ぐにでもドアが開けられ、パパやママが飛び込んで来てくれる気がしていた……。


『誰が此所から出すかよぉ。なあ、コイツをもっと躾てやっから、ちょっと手伝ってくれよ』

(やだッ!?やだあッ!!ぱ…パパッ!!ママぁぁッ!!)

『ククククッ!随分と嫌がってるじゃないか……まだまだ《飴》も《鞭》も足りないんじゃないかなあ?』


いくら両脚で突っ張ってみせようが、緊縛の麻縄は首謀者に握られていたし、両腕の機能を奪われている愛にはそれを振り払うのは不可能だ。
首謀者の腕力に負かされて部屋の中央に引き戻されると、天井から伸びている縄を後手を縛っている縄に絡められ、更には引っ詰め髪の男と長髪男に脚を抱えあげられると、必死になって藻掻く身体は宙に吊り上げられてしまった。


(縄が…縄が食い込んで…ッ!?)


胸肉の上下に回された縄と、膝上に結わえられた縄だけで愛の全体重が支えられている。

麻縄のブラジャーに寄せ上げられている胸肉は、背後に回らされている縄にも絞られた。

薄汚い麻縄が食い込んでいる白い太股が露わになり、その掲げられた脚は地面を蹴り上げる事も叶わず、ただジタバタと虚しい羽ばたきをみせるのみとなってしまっている。

スカートが垂れて、どうにか股間を隠してくれてはいるが、もはやそんなのは些末な事でしかない。

いわゆるM字開脚吊り縛りという緊縛の完成となった愛の身体は、異世界の芸術品となって鬼畜集団の輪の中に曝された。



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