3文字-1
タクミは立ち上がると洗面所へ行き
歯を磨いた後に寝室に行った。
ちづるは少し後片付けをして、
それからタクミを追うように
歯を磨いた後に髪をほどいて
寝室に行く。
豆電球のついている寝室。
タクミは壁の方を向いている。
ちづるは布団に入ると仰向けになる。
ふと、時計が気になり、
枕元に置いてある
目覚まし時計を見ると10時すぎだ。
いつも2人は
11時すぎに布団に入る為
まだ寝るには早いように感じ
なかなか眠れない。
「、 、 、、。」
タクミ君
不機嫌に させちゃったかなぁ
ちづるがタクミを見ると
灯りが見えた。
壁の方を向いて寝てしまったと
思っていたが、見ると
スマホをいじっている。
「、 、、、。」
あ、。
スマホ 見てる
「 ちづちゃんて さぁ、」
「んっ?」
タクミは、ちづるに背を向けて
スマホをいじりながら話す。
「どういう大人に、
見えると思う?」
「 え?」
「俺から、、。」
「ぇ? 何? 急に、、」
どういう 大人?
どういう、、、 ?
?
?
質問の 意図が
「『ま』がつきまーす。
3文字でーす。 」
「ぇっ? っ 」
どういう大人?
『ま』のつく 3文字 ?
どういう 、、って?
え?
私ってどんな
女だっけ!?
「早く答えてー。
5、 4 、 3 、、、 」
「ぇっ? っ ぁーーー、、、
ちょっと待って。
なんか分かりそうな気が、、」
そう、、 分かった
そうだ っ
隆史にも 昔の彼氏とかにも
そう思われてたの
感じてたよね、確か
あ 。
先生にも 昔 いつも
言われてたっけ
『ま』つくし!
3文字!
「分かるよ。」
「、、本当に分かった?」
「うん。
絶対に正解だと思う。」
「じゃー言って?」
「『真面目』 でしょ?」
「、 、 、、、。」
「当たり?」
「、、。本気で言ってんの?」
「うんっ もちろん。
、、、え? 違うの?」
「うん。っつーか。
俺から、だよ? 」
「 ? 、、うん。」
「へーーー、、。
真面目な大人に見られてると
思ってるとはねー。」
「ぇっ? どーゆー事?
分かんないよー。」
「ちづちゃんて結構、
図々しいね。」
「、、、。
あの、正解を、、
教えてくれませんか?」
「っ はーーー。
正解は ね、 」