健とちづる-1
「あの、、スーパーで、
バイトしてるよね?
私、〜っ、、
そこのスーパーよく行くし !」
「、、そーなんですかー。」
あら まーー
顔 赤ーーい
なんか 漫画みたい
「タクミ、
今彼女いるんですよー。」
「 っ ぇ!?
〜っ、、。
そーなんだ っ」
「その彼女の正体が謎でー。
多分、他校の人だと
思うけど。」
「〜っ、、 へぇ、、 」
また
汗が っ っ!
「まぁ、タクミは昔から
恋愛バナとか、
しない方だけどー。」
「、、 、。そっ か。
昔 かぁ 。 」
「 ?」
「あ、、んーん。
18才で昔、とか、、。
なんか、凄いってゆーか、、」
「凄い?」
「ふふ、、 うん。
モテるんだろーなーと思って。」
「、、、。」
「、、 ぁっ
ほら、
スーパーで見たりする時も
背が、高いし、、。
モテそうな 感じ。」
「そーー、、 っすね。
まぁ、そうかも。
でも今は、、、」
「?」
「彼女にゾッコン。
って感じー。」
「っ !? 、、 そっか。」
「、 、 、、。」
う っ!
めーーっちゃ 嬉しそー、、、
出ている っ
意外と
単純な 人なのか?
、 、 、、なるほど。
タクミがハマっちゃう訳が
分かった気がする
「、、。
まぁ、たまに悪口とか
言ってるけどー。」
「 ぇっ!? 彼女の?」
「そーそー。」
友達の彼女を
からかっては いけません
〜っ
でも ちょっと面白いし
「どんな?」
「んーーとーー。
すぐに泣いちゃう?
だったかなぁ。
あれ?
それよく考えたら
悪口じゃないっすね。
ノロケかな?」
「、っ、 、、、そう。」
「、、、。」
ちづるはそれを聞いて少し
複雑そうな表情になる。
また顔が赤くなり、
一瞬目が潤んだが
健に悟られないように作り笑いをする。
健はちづるの表情を面白く思い
眺めている。
ちづるが慌てて言う。
「 ぁっ、 じゃあ、、
私そろそろ、、、」
ちづるはそう言って立ち上がり、
帰ろうとする。
健も立ち上がる。
「本当、ご迷惑おかけしました。」
「ううん、、。
知可子にまた遊ぼうねって
伝えてね。 」
「はい。 、、ふふっ 」
「 ?
絆創膏もありがとう。」
「いーえー。」
2人はそう話ながら部屋を出る。
先にちづるが階段を下りてゆき、
健が後から下りる。
トン、トンと階段を下る音と共に
健はちづるの華奢な肩を眺める。
長い髪はハーフアップにしていて、
ゴールドの
イヤリングが揺れている。
「、 、 、、、。」
タクミと
どんなセックス
してるんだろう
玄関まで着くと、ちづるが
ハイヒールを履きながら
健にもう1度挨拶をする。
「じゃあ、お邪魔しました。」
「ご迷惑おかけしましたー。」
ちづるは
微笑んで会釈をして、出ていった。
健はドアが閉まるとふぅ、っと
ため息をつく。
階段をあがり、
ドアを開けっ放してある
知可子の部屋に入る。
知可子に毛布をかけ、
電気を消して、部屋を出た。
自分の部屋に戻る。
ベッドに座り、スマホで
友達とのグループラインを見ると
もう雑談は終わっている様子だ。
グループの中にはタクミもいた。