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離夫人
【熟女/人妻 官能小説】

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売春婦-2

その条件とはこれからは浩二の妻として振る舞うことだった
「今と変わらないだろう?呼び方を変えるだけだ」
「本当にそれだけでいいんですか?」
もっと受け入れがたい条件だと思っていた涼子にとってそのハードルは低く感じられた
さらに浩二は幾つかのことを提示した

⑴ 本当の夫婦より夫婦らしく振る舞うこと
⑵ 俺と彩香の女として振る舞うこと
⑶ 旦那と離婚しないこと

「妻として演じさせるが、不貞の妻だ離婚することは許さない、奥さんの魅力の一つは人妻ということだ、後で本を持ってきてやるからそれを読め、どんな風に接すればいいか分かるはずだ、お前の態度で決めてやろう」

風俗嬢と不貞妻、理不尽に迫られる二者択一
涼子の中では既に決まっていた

飯塚の持ってきた官能小説を読みながら体が震えたそこに描かれた人妻の姿の多くが自分に当てはまっていた

他人の妻を自分の妻のように扱う主人公
強制的に二つの家庭を持たされるヒロイン
結婚式、ハネムーン、妊娠、貞操帯

ここまでするなら離婚させてあげて!

そう思いながら読み進めた、展開が似ているがこれは小説だ、しかし同じようなことを経験している

まさか本気じゃないよね?

フィクションの世界と同じことをさせられている
問いただしてみたいが答えを聞くのが怖かった

涼子はまた彩香からソープに連れてこられていた
「こんな所に連れてくるのはやめて下さい」
「こんな所?そんな言い方したらマネージャーに失礼じゃない」
「そんなこと言っちゃ先輩達のイジメにあうよ」
振り返ると中年の男が立っていた
「こんな処に連れてこられてる奥さんも同類なんだよ、飯塚さんからも教えてもらってるんだろう?今日はパネル写真作ってやるよ」
「私まだ決めてません!」
「この格好の意味がわからないの?決めるのは私よ、奥さんは従えばいいの!」
彩香の言葉や態度に優しさなど無かった
「男の人にたくさん買ってもらえるような写真とりましょうね」
そう言われてもモデルに応募するための写真を取られているわけではない表情など作れない
「もっといやらしそうな表情よ!男を誘うような、貴方に買われたいって言う表情よ!」
大量にシャッターがきられる
「マネージャーが納得するまで帰れないわよ!いいの?金曜日だけど?」
「何か理由があるの?」
男が問いかける
「単身赴任の旦那が帰ってくるの、今日も何食わぬ顔で抱かれるんでしょう?早く帰らないと食事の支度できないわよ」
「プロフィールに書いとこう、できれば金曜日は早番で入ってよ、そういう事情喜ばれるよ」
「いいわね〜もう直ぐ旦那が帰ってくる前に抱いてって言わせるんでしょう」
彩香と男はそんな会話を繰り返す、とにかく帰る為には撮影を終わらせる必要があった

「奥さん頑張らないと100枚も撮ったよ普通は20枚ぐらいなんだけど」
涼子はその金額を聞かされ愕然とした
「200万円なんてそんな払えません」
「大丈夫だよ最初の10日間は常連さんに連絡してついてもらうから、これで半分は返せるよ、出勤数にもよるけど3ヶ月もすれば残りも払えるしそれからわ収入は奥さんのものだよ」

「ソープ嬢にならないなら200万必要よ、
今週末、ゆっくり考えてみて、いつまでの返事でいい?」

「水曜日まで、断るなら指定する金融機関で借りてもらう、もちろん現金を持って来れば別だけど」

車はマンションに向かっていた
「彩香さん、こんなことやめて下さいどうして私が」
「奥さんが綺麗だからお金になると思ったの返事を楽しみにしてるから」

こんな馬鹿げた借金の話を順一にできるわけがない貯金はあるが到底足りない
涼子はこの事態を解決するために理不尽な借金を頭の中で受け入れていた、だがどうしようもない金額と自分を売ることしか考えていない彩香の前ではソープを受け入れるしかなかった

「200万とは言い過ぎじゃないか?」
「今は割と借りられるんだよ、それにしてもいい女だった」
「どう思う?」
「頼りにされるんじゃないの?」
「逆にソープ嬢を選ばれたら?」
「それはない、あのタイプは今はまだなれない」

飯塚は携帯が鳴ることを確信していた


涼子の置かれた環境は浮気どころではなくなっていた

飯塚に強引に関係を結ばれ快感に目覚めたことは事実だが、その浮気でさえ仕組まれた事だ
それが今ではレズビアンも女性に身体を売る事も経験し、200万もの借金を理不尽に作られソープ嬢として働くことを要求されている



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