第25章 仕上げ-3
第25章 仕上げ(3)
マヤはユキにメスを持ってこさせた。立ったままの美弥の秘裂の頂点に残っている包皮にメスを近づけた。ほんの一瞬だった。美弥の身体がビクンと跳ねたように見えた。
マヤは男たちの見ている前で、さっとクリトリスの包皮を切り取ったのだ。男たちは、オオオッという満足げな声を上げた。
美弥は、一瞬、アッという声を上げただけだった。痛みはほとんど感じなかった。
ユキは傷口に軟膏を塗った。
「これでキャンディは完全にアナル一本の女となりました。……もう一つのポイントがあります。それは、尿道が拡げてあります」
ユキは美弥のひきつった尿道口を拡げて見せた。
「いたたたた……」
ユキはそこに自分の小指を入れて見せた。小指を捻るように押すと、グググッと根元まで入った。
「このように小指くらいまでなら簡単に入ります」
「いやぁ……ああっ」
ユキは小指を尿道の中で曲げたり伸ばしたりしていた。美弥が身体をくねらせながら悶えた。そして小指の先端が膀胱への扉をこじ開けたのを確かめると挿入していた指を抜いた。勢いよく引き抜くと、少し遅れてキシューッという音と共におしっこがシャワーのように飛沫いた。
「こうして女のシャワーを浴びることもできます」
お客たちはその飛沫き方の激しさに言葉を飲んでただ見ているだけだった。美弥だけが真顔で止めようにも止まらなくなったおしっこが終わるのを待っていた。
「キャンディの余興は、お尻からのボール当てでぇす」
ザワザワと落ち着かない声が聞こえる。
「この場で、キャンディに浣腸をすると、大変なことになりますので、今日は空気浣腸を……お披露目させていただきます」
ユキが美弥をよつんばいにさせた。
「さあ、さっきの切り取った後も、お尻の具合も見て貰うんだよ。……準備ができるまで、どうぞご自由に……」
レミが浣腸器が何本も乗せられたワゴンを運んできた。その浣腸器の横には直径二センチの軟質のゴムボールが山積みになった籠があった。
ついで、一から九の数字の書かれた的が置かれた。
「さぁ、お客様に空気浣腸をしていただいてもらうんだよ。いいね」
「はい!」
しっかりと美弥が応えた。
お客は浣腸器に空気を入れ、それを美弥の肛門に突き刺し、中の空気を詰め込んでいく。そしてゴムボールを手に取り、オイルを塗って肛門に入れた。
「それでは、一番目のお客さま。何番の的を狙いますか。ラッキーナンバーに当たりますと豪華景品を差し上げます」
美弥の身体を動かし、尻を的に向けさせる。
客は美弥の尻タブを開き、発射の命令の声をかける。
美弥は顔を赤くして力む。
ブビィィッという長い音と共にゴムボールが的に向かって飛んでいく。
「あら、残念!外れました。もう一度できますから、次の方と交代願います」
空気浣腸の余興が終わると、美弥の次は、芳子だった。ベティという名前に変わっていた。
芳子の女の溝は色素沈着もなく、きれいな茶褐色だった。花弁も茶色でごく普通のものだった。ごく普通の彩りに戻っていた。
ただかつての妊娠のために、かつての豊満な乳房を強くしごくと白い汁が乳首からポタッ、ポタッと出てきた。しかし、現在ではすっかりしぼんで貧弱な張りのない乳房に変わっていた。
「ベティは永遠の妊婦です」
サキがこれまでの経過を説明した。
「ただ、卵巣は正常なため、妊婦でありながら月経を迎えるという不思議な身体になっています」
芳子が仰向けになった。下腹部に妊娠線が見えている。筋肉質の身体なのでこれは値を下げる一つのポイントだった。
「ああ、お腹が重たい」
芳子は、人工胎児が入っているために、仰向けで男を迎え入れると苦しいようだった。それに激しく突かれると、子宮が体内で激しく前後するようで、吐き気を伴うようだった。ゴムの注入量が多すぎたようだった。
「ベティは、バックで受け入れることが最適な体位となっています。正常位だとお腹が苦しいようです。どうぞバックから存分に楽しんでください」
芳子がうつ伏せになり、膝を立てた。お尻を突き出すように命令された。
突き出したアナルと愛の門に、二本のバイブをユキが突き立てた。まずアナルに一本入れた。軽い抵抗の後グッと飲み込まれていった。アナルに入れたまま、秘裂に二本目をあてがうとゆるやかに沈んでいった。そのバイブを両手で操ると、芳子の身体がゆっくりと前後にうねりだした。
「あああ、いいぃ」
開けた唇から悦びの声が漏れた。
「おおおっ……おおっ」
顔を起こし、両手を震わせている。背骨を反らせ、臀部から上体に向かって力むような興奮に包まれていた。やがて下腹部から発した小刻みな波が、全身を震わせるように激しく伝わっていった。
「ああっ……いいっ。逝くうぅ」
ついに思いきりの声を出した。
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