第25章 仕上げ-2
第25章 仕上げ(2)
「では、ここで少し余興を……」
レミが、手にビニール袋と籠を下げてきて、友子の秘裂を拝むように座った。
男たちが見守る中、レミは、友子の花弁を開いて、肉壺の口にビニール袋の中身を摘まんで近づけた。
「このデボラは、好き者といわれましたが、それを疑うわけではないのですが……」
そうサキが説明した。肯きながらレミが、友子の秘裂に向かって片膝をついて近づくと、袋の中から掴み出した荒削りの削りぶしを、すでに濡れそぼっている肉壺にねじ込んでいった。
「いやぁ、……何してるの?」
削りぶしの痛みを感じた友子が声をあげる。
息を呑み、眼を凝らして見つめる男たちはもちろん、同性であるレミやサキまでが驚くはど、大量の削りぶしが中に埋まっても、友子の二枚の花びらは何事もなかったかのようにたたずんでいる。
「驚いたな、こんな娘でもこれだから、サキさんやマヤさんのはさぞや……」
「いやですよ。……若い娘さんにはかないませんよ」
苦笑いしながらサキが手を伸ばして、膨れている友子の乳房を、撫でている。
「さぁ、すてきなプレゼントができました!……ステッファニーがよろこぶわ」
籠の中から猫のステファニーを取り出すと、友子の股間を前にして置いた。
猫は秘裂に向かって駆け寄り、大陰唇に前足をかけ、秘裂に鼻を押しあて、長い舌で削りふしを舐め始めた。
「ううっ……うう……うっ!」
ザラつくような猫の舌が、開いた二枚の花びらの間を舐めあげたり舐めおろしたり繰り返す。そして左右に押し広げるかのように肉壺に口をつけて削りぶしを引き抜き食べ始めた。秘裂を舐められる快感に、身をよじり身体をふるわせていた友子は、激しい痙攣とともに、白目を剥いて昇りつめていった。
乳首がとがり、乳輪にブツブツとした粒が浮かび、爪先が背伸びをするかのように反り返る。
荒い息を吐きつづける美しい顔が恍惚と苦悶が混ざった表情を作り出している。
男たちは凄まじく、強烈な絶頂の姿に、声もなく立ちつくして見入っている。
それを尻目に、無邪気な猫が長い舌で舐めつづけ、愛液の泌み込んだ削りぶしを、唸り声を立てて吸い込んで食べているのだった。
友子の絶頂がピークに達して,いつまでも続いている。
終わることのなく続く絶頂に、友子はしだいに呼吸困難に陥っていく。
「ううっ、うううっ……ああ……あっ……」
何度も何度も思いきりの声を発しても猫の刺激は終わらなかった。
友子は身体で快感を表しながら、ついに恍惚の渕に沈んでいった。
「安定期に入った友子は、今は毎日のように男たちの愛を受け入れています」
説明の通り友子は、常に蜜液と精液の中にまみれているような毎日だった。男はたいていこのような商売に関係した者が多かった。いわゆる夜の接待役だった。
男たちは納得行くまで友子の身体を触りまくって商品の完成度を確かめている。
注文主の男は満足そうに紙にペンを走らせていた。
次は友子に代わって、美弥がステージに上がった。美弥にはキャンディと名付けられ、友子と同様、無毛の丘に名前が彫られていた。
「キャンディはデボラよりふた月遅れの、妊娠五ヶ月の終わりです」
サキが英語で説明する。
友子ほど女の溝の着色は濃くなかったが、土手焼けがきつく、広範囲に渡って茶褐色になっていた。腿の付け根からアナルまで照り輝くほどに変色していた。
女性器の変貌は美弥が一番であった。まずアンバランスだった左側のウイングはトリミングされてきれいに右側と同じに切りそろえられていた。
「このようにピアスの穴は数カ所残っていますから、紐で綴じることもできます。もちろん重りをぶら下げてどんどん伸ばしてみるのも一興です」
両手を後ろで組ませ、両足を開かせ、少し膝を曲げさせた形を取らせた。そして股間に指を入れ短くトリムされた小陰唇のピアスの穴がはっきり見えるように襞を伸ばすように下に引っ張った。そしてピアスの穴に鉛の錘をつけた鉤状のフックを一つずつ下げていった。
「ああ、ううん」
重りを下げるたびに小陰唇が引っ張られてだらしなく伸びていった。
「このキャンディは、クリトリスが完全に除去されています。電気による割礼です」
ユキが僅かに残るクリトリスの包皮をクルリと剥いて見せた。そこには何もない回りとつながった肌が見えた。
アッという声、オオッというざわめきが聞こえてきた。
クリトリスの跡は、少しえぐれて肉色の凹みになっていた。本来ある小高い尖りはなくなり、無意味な包皮が潰れて残っていた。
「クリトリスは、ていねいに焼き取りました。そして電気メスで平らしてあります。根は残っていますが、電気針で奥の神経節までをきれいに破壊してありますので、全く感じなくなっているのです。触っても麻痺した感じだけになっているでしょう。……ただ、アナルで感じることができるようで、逝くこともできるように開発中です」
すると、男たちが近寄って、アナルに指を入れて締まり具合を見たり、それによって女の溝に蜜液が溢れることを確かめていた。もちろんクリトリスの跡も興味深げに順に触っていた。
ひとりの男がサキに何事か囁いている。注文した男なんだろうか。サキが笑いながら頷いている。
そして男が美弥のクリトリスのあったあたりを触っている。しばらく擦ったが美弥が全く反応しないことを確認すると満足げに包皮を引っ張った。
「これが邪魔なんだって。……取っちゃおう」
「ひぃ」
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