16.おっぱい審査-3
「あのっ、も、申し訳ありませんでした! い、今まで朋美の無様でくっさいおっぱいをお目にかけ、
みなさまの視界を変態おっぱいで汚したこと、謝罪します! 申し訳ありませんでしたっ」
朋美は慌てて搾乳機ごしに頭を床に擦りつけた。 申し訳ないと思ったなら、行動で示すことが道理だ。 おっぱい土下座できればいいが、機械に据えられたままではままならないが、せめてすぐに行動にうつす。
「ふぅん、そんな風に思ってるのねぇ……なるほどね。 それじゃ、次いくわよぉ」
ただ、女医は朋美の失言(?)にも、別段気にしていないらしい。
「現状、朋美さんのおっぱいは、おっぱい星人に相応しいと思う?」
「ふ、相応しくないと思います」
「どうしてかしら」
「えっ……その、に、匂いがくっさいし、形も淫らでみっともないし、色も……その……汚いです。 朋美のおっぱいは、大きいだけではしたない、すぐにお乳を射精する節操ないおっぱいです。 あの、まだまだ『おっぱい星人』になれないと思います」
「じゃあ、どうすればおっぱい星人になれると思う?」
「……と、朋美のおっぱい……大きいだけではしたない、すぐにお乳を射精する節操ないおっぱいを、シゴいてシゴいて、シゴきぬいてください。 朋美がおっぱい星人になれるよう……ど、どんなおっぱい特訓も、頑張ります。 あの……と、朋美を……いえ、朋美のおっぱいを、どうかよろしくお願いします……」
俯く朋美。 喋りながらふと思う。 この調子なら、自分がおっぱい星人になれる日はくるだろうか? というか、よく考えれば、どんなおっぱいが『おっぱい星人』に相応しいのか、頭がグルグル、クルクルだ。
ただ、朋美の答えは女医の意図に沿っていたらしい。
「宜しくてよ。 朋美さん、立派なおっぱい星人になれるよう、これからもせいぜい頑張りなさい。 ただし、それはこの施設ですることじゃないわ」
「……え?」
朋美は視線をあげた。
「朋美さん、よく頑張ったわ。 お乳もでるようになったしねえ。 『おっぱい星人』には全然だけど、『おぱい子ちゃん』としては、ギリギリ合格」
「え……え??」
頑張った……? 合格……?? 朋美にとって、初めて耳にする新鮮な単語。
「朋美さんなら、ここを出ても充分に恥ずかしくない、いえ、どこにだしても恥ずかしい、最低のおっぱい牝になれます。 ここを卒業して、次の段階に進んでもいいって、そう思うの。 朋美さんなら、ここでなくても、きっといつかは立派な『おっぱい星人』になれると思うわ」
「えっ、えっ??」
ポカン、朋美は開いた口が塞がらない。 卒業という単語が意味するものは、つまり、このおっぱい搾りの日々から逃げられる、という意味だ。 卒業の一言で片づけられるなんて、ずっと続くと覚悟していた悪夢にしては、余りにもあっけない幕切れではないか。
「もちろん、ずっとここでおっぱい特訓してもいいのよ。 卒業っていうのは、あくまでもここを卒業したいっていう、朋美さんの気持ちがあればの話だから」
「そ、卒業……できるの……? 私、ここから出られるの……?」
女医は冗談をいうようなキャラではない。 つまり、一言一句、信じて良い。 朋美の中で、いままでなかった暖かい炎が、おっぱいの芯にポッと灯った。
「どう? 卒業したい?」
「そ、卒業したいです! させてくださいっ!!」
おっぱいを言葉の端々に絡める余裕もなく、ストレートに懇願する。 朋美にとって、願ってもない話ではないか。 卒業したくないわけがない。 どんな悲惨な環境だって、ここで延々とおっぱいを搾られ続けるより遥かにマシだ。
「だったら、卒業試験、受けてみる?」
「う、受けます……いえっ、受けさせてください。 朋美の大きくてはしたない、すぐおっぱい射精する節操がないおっぱい、卒業できるかどうか、シゴいてシゴいて、シゴきぬいて欲しいですっ!」
「いいわ。 なら、卒業試験の準備が出来たら呼んであげる。 1時間くらいかかるから、それまでしっかりお乳を搾って待ってなさいな」
「は、はい! ありがとうございますっ!」
女医が踵を返した。 朋美が背中に御礼をいうも、返事はない。 淡々と部屋をでていき、朋美1人がポツン、小部屋に取り残される。
「卒業試験……」
呟いてみたる。 どんな試験が待ってるんだろう。 間違いなくおっぱいを鍛える内容で、これまでよりも過酷な気がする。 けれど、どんな内容であったとしても、この施設から逃げ出せるなら、朋美にとって挑戦する価値は十二分だ。 絶対におっぱい合格してみせる――朋美は拳を固く握りしめ、いや、おっぱい固くシコらせて、じゅんっ、乳首からお乳を溢れさすのだった。