一緒に居る幸せ-2
同じクラスとはいえとてもいい気はしなかった、理由は勿論クラスメートが居るからだ、
ファッションやタレントの話題で盛り上がる女子、走り回ったりプロレスごっこみたいな事をして盛り上がる男子、時より目が合うけど、中々今朝のようには出来ない、休み時間に二人で人気の無い場所に移動も可能だけど、やっぱ落ち着かない誰かに見られて騒がれると思うと…。
帰りのHRが終わり、風馬君を玄関外に待たせ、私は職員室で軽い用事を済ませる。
「んもぅ!遅いよ若葉ちゃん!」
「ごめーん!道に迷っちゃってぇ!」
何言ってんだ私は、ずっと待ってた彼は案の定腕をがっしり組み、足をパタパタさせる。
「もう死ぬかと思ったよ。」
「大袈裟ねぇ、たったの5分くらいじゃない。」
私だって彼に会いたくて廊下を必死で早歩きしたのに。
「たったの5分でも僕には5時間に思えたよ。」
「まぁそんなにっ!?」
そんなに私に会いたくてウズウズしてたんだ。
本当に可愛いなぁ風馬君は、彼のそういう無邪気な所、だぁーい好き。
早速学校を去りしばらくは手も繋がず一緒に下校をする。
「…平気で僕を待たせる君何かもう知らない!ぷんぷんっ!」
「だからごめんってば、んもぅー。」
ほっぺを膨らませ、まだ腕を組みそっぽ向く彼。
可愛すぎる、駄目だ飽きが来ない。私は彼の膨れたほっぺを指でつんつんする。
「やめてよっ!」