第20章 美弥の悲しみ-2
第20章 美弥の悲しみ(2)
マヤが美弥の女の溝を覗き込んで、左手で左右の花びらを開いた。美弥の花弁の間には茶褐色の血液が満ちていた。花弁には血がこびり付いて乾いていた。肛門を伝わって椅子の上にも血が垂れていた。
生理血独特の刺すような臭いが立ちこめてきた。
「おや、生理が始まったようね。予定通りかい」
美弥は目を閉じたまま答えなかった。
マヤは手にしていた先が割れた竹の鞭で女の溝を叩いた。
「痛っ!」
ヒュッという音の後、ピシッという湿った音と共に生理の血が飛び散った。
「優しく聞けばいい気になって……」
マヤは竹の鞭の割れた先端を生理中の膣内に無理矢理ねじ込んでいった。
「痛い、痛い、痛い。……ひいっ」
竹の棒は先が細かく裂けていたので膣内だけでなく、女の溝全体が竹串を差し込まれたようだった。思わず腰を退いたが動く由もなかった。
「止めてぇ……答えますぅぅ……」
マヤは手の動きを止めなかった。棒は膣内に突き刺さったままだ。それをギシギシと左右に擦るように廻している。
「一週間くらい早いの」
小さな声で答えた。
ようやく竹の棒がゆっくり抜かれた。先が赤く染まっていた。生理の血なのか傷による血なのかよくわからなかった。
「そう、でもこのままでは作業がしにくいわね。ふつうは生理の手当はさせないんだけれど……まぁ、仕方ないか」
「ううん……ああっ」
マヤは膣内に太めのタンポン掴んで、グッと挿入した。
「さあ今からここをきれいにしてあげるわよ。……おまえのこのアンバランスなここも、もう見飽きたしね」
マヤはペンペンとタンポンが入って膨らんだ女の溝を叩いた。
美弥は両足を左右に大きく開いているので、美弥の不揃いな花弁も左右にくつろいでいた。
花弁の上には焼けちぎれて赤く水膨れになったクリトリス根元が、惨めにも包皮に隠れることもなく露出していた。
「いつ見てもこのラビアはポッテリしてぶ厚いのね。それに左側だけがウィングが大きいわね。売り飛ばす前に、ハサミできれいに切りそろえてあげるわね」
「いやっ……」
美弥は恥ずかしいことと恐ろしいことを聞かされて、ブルッと身体が震えた。
「ユキ!麻酔よ……」
ユキが手袋を嵌めたマヤの手に注射器を渡した。
筒をライトで透かして見ているマヤの瞳が獲物を狙う目つきになっていて、ユキがブルッと震えた。
<第20章 美弥の悲しみ 終わり>