第19章 ロバとの交わり-3
第19章 ロバとの交わり(3)
サキが百合絵の手足を解いた。
百合絵は床に崩れ落ちていつまでも泣いていた。
百合絵のしゃくりあげる泣き声だけが部屋に響いていた。
バイヤーたちがサキに何か囁いた。
サキは休む間も与えずに、百合絵を今度は丸椅子に腰掛けさせた。
丸椅子に腰掛けた百合絵は両足をバイヤーたちによって持ち上げられた。最初ひっくり返ったカエルのように足を縮めていたが、たちまち皆によって両足が開かれ、股間はまたさらに大きく開かれていった。
一方、レミは先ほどからロバの股間に手を差し入れて懸命に回復させようとしていた。皆の期待に応えるかのように既にロバの股間は再度挑戦できるようにビンビンになっていた。
レミがロバを牽いてきた。
ロバはしゃがむように後ろ足を曲げて、百合絵に覆い被さっていった。左右に大きく開いた足の間の秘裂はロバを今度は正面から向かい合わせに迎え入れるためにパックリと開いた。
「いやあ、止めて。……もう……嫌よぉ」
ロバが掬うように腰を降ろすといっぺんで肉壺の中に入った。
「ああっ……もう」
三度目の交わりだったが、体位が新たなためにお客の興奮は再びピークに達していった。しかし百合絵は恐怖心しか無く、感じることもなかった。
十分な声を上げることもなく、数分後、儀礼的な射精が再度始まる頃にはお客たちの顔にも平静さが戻ってきていた。
ロバが離れていくとお客たちも、もう百合絵の股間には興味が無くなったのか、そそくさと引き上げていった。皆それぞれに、口数少な目に感想とサキたちに謝辞をいいながら出ていった。
ただ生まれて初めてロバと女の交わりの始終を部屋の隅で見ていたユキは真っ青になって股間を押さえて震えていて歩けなかった。そのため、マヤに支えられるようにして最後に出ていった。
サキはレミに百合絵の身体を洗うように命じた。
百合絵は冷たいタイルの上に仰向けに横たわっていた。両足はカエルのように開いているのが一番楽な姿勢であった。
「痛いっ」
百合絵はさかんに股間の痛みを訴えた。拡張訓練を受けていたからこの程度ですんだのだが、もし受けていなかったら完全に会陰裂傷になっただろう。
(痛かったでしょう)
一部始終を見ていたレミも少しは同情的になった。温水とスポンジで百合絵の身体をやさしく擦った。
膣内に大量の温水が注がれると、遅れて多量の精液が流れ出てきた。
スポンジを膣に入れ、奥まで突っ込み、中を洗った。
「いやっ」
温水のノズルをアナルにあてると、百合絵は身体をくねらせた。
レミは直腸内にも温水を注入した。
温水の迸る音がしばし消えた。
五百ミリリットルは簡単に入っただろうか。
「痛い。痛い」
腹痛を訴え、両足を激しく動かす百合絵の動きで注入を止めた。
たちまち茶褐色の水が勢いよく吐き出されてきた。茶色の塊が、引っかかりながら飛び出てきた。
百合絵は次々とやってくる新しい苦痛に、泣き止む暇が無かった。
数日後、マヤが百合絵の女の溝を検査していた。ロバによる損傷は無かった。ただ子宮口が赤く腫れていた。かなりの勢いで突いたのだということがわかった。膣が大きく拡張されたことにより百合絵の二カ所の子宮口がはっきりと見えた。
マヤはそれを見ながら百合絵の割礼と二つの子宮への受精の方法を考えていた。
<第19章 ロバとの交わり 終わり >