凌辱姫-7
「あっ、うんっ、うっ、くっ、んっ、んっ!」
催淫効果をもたらすマンドレイクの神経毒によって、ベラは最高の気分になりました。
最高に気持ちの良い、いままでに経験したことのないオルガスムスを味わったのです。
あまりの絶頂感に言葉もありません。
そんなおぞましい行為をくり返し、地下室はもう少女のおりもののような匂いであふれ、ベラは完全に失神してしまいました。
だからといって無反応というわけではありません。
発情した幼い穴を輪姦(まわ)すマンドレイクの触手に、ベラの体は敏感に応えていました。
口からはよだれを垂らし、性器からは愛液を垂らし、ベラはもはや少女のかたちをした玩具に変わり果てていました。
翌日も、その翌日も、ベラは同じ方法で禁断の果実を実らせ、あまたの魔物を呼び出し、気が狂うほどの凌辱行為を命じました。
性に目覚めて日に日に美しく成長していくベラ、そんな娘の変化に王と王妃が気づかないはずがありません。
心配になった王妃はたずねます。
「ベラ、このところのあなたはどこか変ですよ。もしかして、私たちに言えないような隠し事でもしているの?」
「いいえ、何もないわ。だって私はこの城の王女だもの」
バザーで出会ったピクシーのことも、禁断の果実のことも、地下室での一人遊びのことも、ベラはけっして口にしませんでした。
これにはさすがの王も黙ってはいられません。
「ベラ、どうして何も話してくれないのだ。私たちはおまえの身を案じているのだぞ」
こんなに愛してやっているのに、という身勝手な気持ちを王はベラに押しつけました。
そんな父の態度が気に入らないベラは、今度こそほんとうに城を抜け出して、二度と戻らないと誓うのでした。
外の世界をほとんど知らない箱入りの王女は、ひとまず安全に暮らせる場所を探しました。
北の大海にはリヴァイアサンがいます。
西の火山にはドラゴンがいます。
東の荒野にはサイクロプスがいます。
どこへ行こうとも、魔物を避けて通ることなどできません。
けれども偉大な魔力を手に入れたベラに、脅威と呼べるものは何もありませんでした。
「出でよ、アポカリプス!」
声変わりしたばかりの初々しい声が、樹海の木々を揺らして幾重にも響き渡ります。
すると空はたちまち暗雲に覆われ、嵐とともに雲が割れたかと思うと、まばゆい光に包まれた魔神が降臨しました。