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追憶のアネモネ
【その他 官能小説】

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夜這いする、の巻-6

みずみずしく美味しそうなおっぱいとあそこがこちらに迫って来る。

その潤んだ割れ目を指でいじくり回しながら、

「ここを舐めて欲しいの……」

と、哀願する彼女。

興奮によって作られた粘液の糸がきらめいている。

そこはまさしく肉の花びらだった。

ぼくの稚拙なクンニリングスにも、彼女は背中を震わせるほど感じてくれた。

ぼくは調子に乗り、舐めて、舐めて、舐めまくった。

そのたびに彼女は口元を庇いながら細々とあえぎ、めちゃくちゃにして欲しいと言う。

その台詞だけでぼくの下半身はかちんこちんに勃起した。

こいつでお姉さんのことを悦ばせてあげたいのに、残念ながらその願いは叶わなかった。

ぼくが腰を重ねるよりも早く、彼女が自分の中指と薬指を膣に挿入したからだ。

「あっ、ふん、うん、んっ、ふっ、あっ、あっ、ふん……」

くちゅくちゅと体内をかき回し、さらにはげしく指を出し入れさせる。

「ああ、ああん、いく、いく、いくう……」

びしょ濡れの指は休む暇もなく、あらぬ場所をほじくり返してはクリトリスを撫でる。

「いっちゃう、あん、だめえ、もういくうん……」

そこで彼女のあえぎ声は途切れた。

悦楽の絶頂に達した体が痙攣をもよおし、もうこれで十分満足だという顔をのぞかせる。

けれども一分も経たないうちに彼女の表情は一変し、ふたたび気持ち良さそうにオナニーをはじめる。

そして待ち惚けているぼくに向かってこう媚びるのだ。

「さっきみたいに、あたしのあそこを舐めて欲しいの。できるでしょ?」

目の前の見事なM字開脚を眺めながら、ぼくはぺろりと舌舐めずりをした。

今度こそお姉さんとセックスできるかもしれない──その一念でぼくは彼女の股間に顔をうずめた。

「もっと焦らして、もっと、もっとお……」

桜色に染まった彼女の頬をちらりと見上げ、可愛いな、と心の中でつぶやくぼく。

もしかするとこの人はセックスよりもオナニーのほうが好きなのかな、とも思った。

ぼくにだってきちんとした生殖能力が備わっているのだ。

にもかかわらずセックスを求めてこないというのは、どう考えてもおかしい。

「ありがとう、もう大丈夫だから……あん」

かなり切迫した声で彼女が言う。

そしていつの間に持ち出したのか、すがるようにバイブレーターを握りしめ、その先端部分を女性器の入り口にあてがう。

どうやらこいつも乾電池で動くおもちゃのようだ。

「ごめんね、君とセックスできなくて……」

と、ぼくに断ると、彼女は自分の中に長身のバイブのほとんどをおさめていく。

またしてもぼくの出番はない。


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